ここで“はた”、と再認識した。
キャンプとは「飯を食う(作る)」…。
あるいは「生活の場を移動する」事だったのだ。何かをするためにキャンプをする。 (手段としてのキャンプ)
何もしないためにキャンプをする。 (方法としてのキャンプ)そして…
キャンプをするためにキャンプをする。(目的としてのキャンプ)
こう考えるのであれば、特にあえて「不便である」事に拘ることもないのかも知れない。
事情が許す限りの「文明の利器」を駆使して、出来うる限りの「文化的生活」をフィールドに持ち込むのも「間違いである」とは断言できないのである。
小さなザック一つに凝縮した必要最小限の“道具”で「野外生活」を楽しむのも、それも一つの行き方。車のカーゴスペースに許す限りの“コンビニエンス・グッズ”を満載して「アウトドア」へ向かうのもまた正しいキャンプ。
別荘の代用としてのオートキャンプを非難する理由はどこにもない。
カタログフリークス(私もその一員かも知れんが)の参入を排除する理由もどこにもない。テーブルセット、タープ、Coleman(ツーバーナー、ガソリンランタン)。
これらアウトドア三種の神器はすでに、かつて戦後高度経済成長時代、一般大衆憧れの三種の神器と唱われた3C(カー、クーラー、カラーテレビ)と同様にもはや当り前に近い普及率となったようだ。
新アウトドア三種の神器はクロカン4×4、MTB、カヌーと言ったところだろうか?※あるいはフライロッド?スタントカイト?…この辺りは趣味の問題で意見も多々分かれることだろう。