欲しかった楽器を作る
クイーカのKIT
完全に衝動で手に入れた、これがクィーカのキットである。
あっと驚く、税込み2,800円であった。
(まぁ、そんなものか…)
中身はこんな具合
ボディ材になる板きれ12枚、ヘッドとなる鹿皮、音を出すための丸い頭を削りだした竹棒、竹棒を皮に固定するためのナイロン細紐、演奏に使う布きれ、皮を止める鉄のリング2本、テンションをかけるための紐2本、接着時に固定するための輪ゴムと、そして製作説明書である。
ボディは細い板きれ12枚を写真のように並べて接着することによって作る。
丁度、樽を作るような感じである。
12枚の板きれをぐるりと丸めて円筒状に接着する。
後はしばらく接着剤が乾くのを待つだけ…
そのままでは板きれの接合部分に角があるので、ひたすら削る。
削る、削る…
ただただ、一心に削る。
こちらはヘッドのパーツ群
擦るための竹棒は既にヘッドの中心に取付けた。
2本のリングの内、外側に出る方にテンション紐を掛けるためのこぶを作っておく。
ヘッドは予め水に浸けて柔らかくして、外形を作っておいた方がテンションかけの作業が楽になる。
ヘッドの当たるところは点接触になるように、内側に向け傾斜を付けて削った。
これだけでヘッドの振動が綺麗になり、音がずっと良くなる。
ヘッドが当たる部分は充分に面取りをして磨いておく。
予め中心に竹棒の丸く削り出された方を縛り付けておいた、ヘッドとなる鹿皮をボディに載せ、中心を出し、上からリングをはめる。
はみ出た皮の部分をまくり上げてから、紐で固定用のこぶを12個付けたもう一つのリングを載せ、残った紐でボディ下端の切り込みと2爪のリングの紐のこぶを結んで、皮にテンションをかけてゆく。
これでほぼ完成。
あとは、はみ出たヘッドの皮を処理するだけ。
あっというまにできあがり。
(実はボディ仕上げに一晩、皮張りに一晩掛かっている)
ちょっと小振り(130φ×160mm)だが、きちんとテンションをかけてやると、思ったよりずっといい音が出た。
ほげ、ほげ、ほぇぇ〜