始めると止まらない…
GB楽器博物館
ブリッジピンを遊ぶ:2
ジャンク箱から復活!
前項でも書いたが、大分前、A.B.Mansonに使うつもりで、市販の黒檀ピンを買った。
ところが、まぁ、このアバウトさ…
結局数セット買って近似形状の物を選んで更に小修正をして使っているが、ジャンク箱に残っていた物を見つけたら、これが凄い。
揃っていない、どころではなく、似た形の物がない。
入っているパールドットも欠けていたり艶がなかったり…もう、全く使う気にならず、しまい込んで忘れていた。
当時としては、結構なお値段だったので、このままにするのは悔しい!
ならば、作り直してしまえばいいのである。
不揃いの中でも一番小さな物に合わせて全部の頭を鋸で切り落としてしまう。
もちろん、飾りなんだか気紛れなんだか訳の分らない薄みっともないパールドットもろとも、である。
左:加工後/右:加工前
元々異様に大きなツマミ部分だったが、半分近くまで切り落とし、ローハイトのツマミに整形する。
我ながら一寸美しいデザインである。
頭部もろとも切り落としてしまったパールドットの代わりにアバロンドットを入れる。
頭部は平らになってしまったので、インレイ穴から彫り直しである。
真ん中のみ、アバロンドットが仮止めになっている。
ちなみにアバロンドットはポジションマーク用のパーツを入手した。
サイズは3mmφ。なかなか良い貝である。お値段は…なんと一つ100円也!
頭部よりも少しはみ出る程度に埋め込んだアバロンを平坦に削る。
天然素材なので、丁度良い削りシロで良い模様が出るかどうかは殆どギャンブルのような物。
今回は幸いにして、6本ともそこそこ良い模様が出て一安心。
どの楽器に使うかまだ決めていないので、弦溝は庇下まででとどめてある。
ふと気付くと、OMについているエンドピンが何故か黒ドット。
気になり始めるともう、止まらない…
勢いついでに、こいつも加工。
…と言うわけで、OMのエンドピンもブリッジピンとお揃いの鼈甲模様になったのである。
めでたし、めでたし。
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