素人が出来るメインテナンス範囲
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- チューニングマシン(ペグ)の点検
時々はチューニングマシン(ペグ)も点検し、ガタや緩みがないかを確かめておきましょう。
軸受けやギア部分のガタは、機構的限界の場合もあるので、もし余りガタがひどいようなら交換(第3段階参照)も必要となります。
ペグは基本的には消耗品で、修理ではなく交換になってしまいます。
取付ネジやナットに緩みがある場合は締めておかないと全体的に無理が掛かり軸受けやギアが痛みます。
それ以上に取付にガタが生ずるとチューニングに悪影響を及ぼすので注意が必要です。ペグへの注油
- ロトマティック(密閉型)のペグの場合注油の必要は無い。
…と言うよりも、構造的に注油は不可能。
- 開放型の場合も注油はかえってギターに悪影響を及ぼす事があるので注意が必要。
ペグのトップメーカーGOTOによると「時々、ほんの少量(爪楊枝の先位)を軸受け部分に注油する」程度で良いそうである。
- ペグの取り外しとヘッドの完全清掃
ギターとの付き合いも、長くなるとヘッド部分、ペグの周辺も結構汚れます。
この辺りは弦とチューニングマシンが邪魔で埃や手垢が掃除しにくい所でもあります。
たまにはペグをそっくり外してヘッド周りをポリッシュしてやると気分も変わって又練習に気合いも入ると言うものです。
グローバーやシャーラーに代表される密閉型の場合は弦を外し、ヘッド表にあるナット(10M)を外し、裏面チューニングマシン本体を固定している木ネジを外せば簡単に取り外す事が出来ます。
クラシックギター式の3連オープンの場合は固定している木ネジを外すだけです。
オールドタイプやウェヴァリー等の開放型は裏面の固定木ネジを外せば本体は外れますが、表側のブッシュの取り外しは裏からアテ木を入れて叩くしか方法がありません。
取付の時もアテ木を当てて注意深く打ち込まなければなりません。
この時にブッシュそのものやヘッドに傷を付けたり、ヘッド表面の塗装が欠けたりする事もあるので自信が無い方はオープンタイプのブッシュには触らない方が無難です。