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チック・コリア
リターン・トゥ・フォーエヴァー/チック・コリア
Return To Forever/Chick Corea(UCCU-5008)
通称“かもめ”
これももちろんリアルタイムでLPを聴いていた。
フュージョン・ブームの先駆けとなった’72年の記念碑的名盤。
当時、ジャズ喫茶はおろか街の至る所でこの音が聞こえていた記憶がある。
このレコード以降、フュージョン・ミュージックが大爆発する。
(当時は“クロスオーバー”と言っていたが…)
60年代からわき起こったフリー・ジャズ、マイルスのエレクトリック・ジャズなど、ジャズがどんどん難解になっていき、常人の手の届かないところへ言ってしまった、と思われた頃の出現である。
演奏はまさにチック・コリア、ユニット全体が超絶技巧である。
特にアレンビック・ベースから叩き出されるスタンリー・クラークのフレーズには度肝を抜かれた。
しかしながら、全体の曲調は分かりやすく、親しみやすい。
とにかく、衝撃的とだったし、毎日聴いていたような気がする。
“クリスタル・サイレンス”は後に、ゲイリー・バートンとのデュオでも録音された。(こっちはホントに水晶の静寂そのものだぞ)
LP発売当初、アイアート・モレイラの表記がエアート・モレイラになっていた。
当時のジャズ誌上などでどちらが正しいか論争になったが、モレイラご本人来日の際インタビューに応え、自分の目、耳、爪先を指さし『My Name is “eye-ear-toe”』と述べたことで決着したことが印象深い。げにガイジンの呼び名は難しい…
Chick Corea:チック・コリア(Elp.)
Joe Farrell:ジョー・ファレル(Fl./Ss.)
Flora Purim:フローラ・プリム(Vo./Perc.)
Stanley Clarke:スタンリー・クラーク(B./Elb.)
Airto Moreira:アイアート・モレイラ(Ds./Perc.)
Recorded in Feb.3.1972
-  Return to Forever:リターン・トゥ・フォーエヴァー
 -  Crystal Silence:クリスタル・サイレンス
 -  What Games Shall We Play Today?:ホワット・ゲイム・シャル・ウィ・プレイ・トゥデイ
 -  Sometime Ago/La Fiesta:サムタイム・アゴー 〜 ラ・フィエスタ
 
	
チックと言えば、こんなのもお奨め。
	
スタンダーズ・アンド・モア/チック・コリア・アコースティック・バンド
Chick Corea Akoustic Band(UCCU-5066)
グラミー賞2部門受賞、全米ジャズ・チャート1位獲得盤。
日本盤には人気曲の「スペイン」がロング・ヴァージョンで収録。(まぁ、素敵なサービスだこと…)
チック・コリアがスタンダーズを演ると、こうなる!
一般的な“トラディショナルなピアノトリオのスタンダード”を想像してこれを聴くと一寸面食らうかも知れないが、これまた、やっぱり良いのだな…
ユニット名の“Akoustic”はタイプミスではない。何故かジャケットにこう書いてある。
Chick Corea(P.)
John Patitucci(B.)
Dave Weckl(Ds.)
Recorded in Jan.2-3.1989
-  Bessie's Blues:ベッシーズ・ブルース
 -  My one and only love:マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ
 -  So in love:ソー・イン・ラヴ
 -  Sophiscated Lady:ソフィスティケイティド・レイディ
 -  Autumun leaves:枯葉
 -  Someday my Prince will come:いつか王子様が
 -  Morning sprite:モーニング・スプライト
 -  T.B.C.(Terminal Baggage Claim):ターミナル・バゲッジ・クレイム)
 -  Circles:サークルズ
 -  Spain:スペイン(ロング・ヴァージョン)
 
アイ・オブ・ザ・ビホルダー/チック・コリア・エレクトリック・バンド
EYE OF THE BEHOLDER/Chick Corea Electric Band(VDJ-1146)
前出のアコースティック・バンドは、このエレクトリック・バンドのリズムセクションメンバーによるもの。
音的にはかなりゲージツ的にも聞こえるが、でも、決して解りにくいものではない。
素直に聴けば、チックのスゥイング感が伝わってくる。
“エレクトリック”と銘打ってはいるが、チックは生ピアノを弾きまくる。
特に電気ガンガンという意味でのユニット名ではないようだ。
Chick Corea(P./Synt.)
Dave Weckl(Ds.)
John Patitucci(B.)
Eric Marienthal(Sax.)
Frank Gambale(G.)
Recorded in 1988
-  HOME UNIVERSE:ホーム・ユニヴァース
 -  ETERNAL CHILD:エターナル・チャイルド
 -  FORGOTTEN PAST:フォガットン・パスト
 -  PASSAGE:パッセージ
 -  BEAUTY:ビューティ
 -  CASCADE(PART I):キャスケイド(パート1)
 -  CASCADE(PART II):キャスケイド(パート2)
 -  TRANCE DANCE:トラーンス・ダンス
 -  EYE OF THE BEHOLDER:アイ・オブ・ザ・ビホルダー
 -  EZINDA:エジンダ
 -  AMNESIA:アムネシア
 
	
	
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