GBのアームチェアCinema見ist:スウィングガールズ
スウィングガールズ:SWING GIRLS
監 督 矢口史靖
音 楽 ミッキー吉野、岸本ひろし
主 演 上野樹里/平岡祐太
助 演 貫地谷しほり/本仮屋ユイカ/豊島由佳梨/竹中直人
製 作 年 2004
シナリオ 矢口史靖
実は…封切り前にTVCF等が流れた時「こりゃ、楽しそう!是非見に行かんと!」と思いつつ…
おやじ仲間や職場の友人、知り合いのミュージシャンなどからも「良かったよ!」と言う感想を聞いていたのだが…
音楽にはそれほど明るくない職場の友人(中学生の娘のリクエストで見たらしい…)が、結構気に入ってしまって、もう数ヶ月前にサントラのCD(後述↓)まで買ってきて貸してくれた。
これが仇だったのである…
聴けない程酷くはない…いや、全く楽器を扱ったことのない娘達が数ヶ月でここまで出来るようになったというのは驚嘆に値するのだが、でも、このCDを聴く限り「これを金払ってまで聴きたくない」と正直思ってしまったのである。
要するに「高校のブラスバンド、それも一流ではない」レベルなのである。
完全に鑑賞意欲がなくなっていた。
DVDが出たら、でいいか…あるいはTV放映もすぐだろうし…
土曜の午後、たまたま外出先で2時間一寸の空白時間が出来てしまった。
散歩をするか、本屋を漁るか、楽器屋でも冷やかすか…一人で珈琲を飲むには長すぎる。
映画館の前を通りかかると、今月でオシマイ!の看板が目に入った。時間表を見ると、あと20分程で開映、終了時刻が丁度次の待ち合わせの15分前。
袖すり合うも多生の縁…全て物事は縁である。
ふらりとチケットを買って、まだそこそこ入りの良い劇場の椅子に身を沈めてしまった。
いや、これは凄い!楽しい!
監督は、あの“ウォーターボーイズ”の矢口史靖。
映画そのものは、はっきり言ってしまえば、パンツいっちょの男子高校生をセーラー服の娘達、プールをステージに置き換えただけ…なのであるが…
演奏レベルも前に述べた程度の物なのだが…
娘達の演技もけっして上手くはない、と言うよりもまだまだなのだが…
正直言って、導入部からしばらくは、かなり辛かったのも確かなのだが…
音楽は技術ではないのだ。
彼女たちは「本当に嬉しそう、楽しそうに」スウィングする。
知り合いのピアニストおじさんが、「最後のステージのシーンで涙が出ちゃった…」と言っていたが、ホントなのだ。
なんだか、とってもハッピーになる映画である。
こんなに後味の素敵な映画も久しぶり。
主演の上野樹里はあの“チルソクの夏”に出てた娘なんだね。
(見たいと思いつつ、まだ…)
最初、なんだか不細工な娘だと思っていたが、だんだん可愛らしさが増してきて、最後の笑顔、最高。
正直言うと、ヲヂサンとしては、メガネっ子関口が何とも…(以下自主規制)
スウィングガールズ:サントラCD
- Take a train ride
- A列車で行こう (TAKE THE A TRAIN) (Snowy ver.)
- Through the window
- Falling in Blue
- Platanus Garden
- Keep on going,Girls!
- Stay away from me
- ♪ swing talk1
- 故郷の空 (COMIN THROUGH THE RYE)
- メイク・ハー・マイン (MAKE HER MINE)
- イン・ザ・ムード (IN THE MOOD)
- That's what it is!
- Reminding Sorrows
- A列車で行こう (TAKE THE A TRAIN) (Snowy ver.)
- ♪ swing talk 2
- ムーンライト・セレナーデ (MOONLIGHT SERENADE)
- メキシカン・フライヤー (MEXICAN FLYER)
- シング・シング・シング (SING SING SING)
- ♪swing talk 3
- この素晴らしき世界 (WHAT A WONDERFUL WORLD)
- 失恋してもラヴィン・ユー(Bouns Track)
版権の関係なのか…残念なことにエンディングで流れたナット・キングコールの“ラヴ”は収録されていない。
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