GBのアームチェアCinema見ist:シャーロック 忌まわしき花嫁

シャーロック 忌まわしき花嫁

シャーロック 忌まわしき花嫁(原題:Sherlock: The Abominable Bride)

監督 ダグラス・マッキノン
脚本 マーク・ゲイティス/スティーブン・モファット
出演 ベネディクト・カンバーバッチ/マーティン・フリーマン/アマンダ・アビントン/ルイーズ・ブリーリー/ユーナ・スタッブスハドソン/ルパート・グレイブスレス
音楽 デビッド・アーノルド
制作年 2015英


私はシャーロキアンになれないのだろうか…?

映画界がテレビドラマの下請けになってしまったのは我が国だけではないのか。

カミさんの誘いで一欠片の予備知識も無しに劇場へ向かったのだが…

映画館では「忌まわしき花嫁」本編(90分)に加え、特典映像として「脚本家スティーブン・モファットと巡るベーカー街221Bの旅」(5分)、「シャーロック製作の裏側 主要キャスト・スタッフとともに」(15分)が上映される。

いや、本編上映前、監督が出てきて、部屋の調度品に凝っただの、TV版の仕掛けだの長々5分も…
何を考えているのだろう。これだけで嫌になってきた。
本編開始前にエンドロール後に特別映像がある、とテロップが流れる。
でこちらは、出演者の楽屋話を延々15分。
もう、止めてくれ!帰りたい!

そんなもんはDVDのオマケで充分である。

はっきり言って、90分の短い本編ですら、退屈で睡魔が大攻勢をかけけてきて座っているだけで辛くて仕方ながなかった。

テレビドラマとして人気が出たから映画化する…そりゃ、ネタが面白く映画としての出来が良ければ否定はしない。
少なくとも映画作品として入場料を取るからには、TVのお客さん(あるいはまとめビデオ購入者)以外お断り!と言う作風はいかがな物か?
悪いがこんなものを劇場公開して恥を感じない制作態度に憤りを覚える。

更に…肝心要のミステリーとしての出来栄えは…
スリルもサスペンスもへったくれも、面白くも何ともない。

一寸前にロバート・ダウニーJrのシャーロック・ホームズがあった。

あれも途中で寝てしまい良く覚えていないが…
それでも、こんな腹立ちは感じなかった。
(あっちは映像作風が私の神経を逆なでしたのだったが…)


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