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シャーロック・ホームズ

シャーロック・ホームズ 原題:Sherlock Holmes

監 督 ガイ・リッチー
出 演
ロバート・ダウニー・Jr/ジュード・ロウ/レイチェル・マクアダムス/マーク・ストロング
脚 本 マイケル・ロバート・ジョンソン/アンソニー・ペッカム/サイモン・キンバーグ
原 作 アーサー・コナン・ドイル
音 楽 ハンス・ジマー
製 作 年 2009
製 作 国 イギリス


シャーロック・ホームズ シャーロック・ホームズ (Sherlock Holmes) は、小説家アーサー・コナン・ドイルが19世紀から20世紀にかけて発表した推理小説『シャーロック・ホームズシリーズ』の主人公で架空の探偵。現在でも圧倒的な人気を誇り他のあらゆる名探偵達の元祖的存在。

天才的な観察眼と推理力を持つ私立・諮問探偵である。ロンドンのベーカー街221Bにあるハドスン夫人所有のアパートで、相棒のジョン・H・ワトスン医師と共同生活をしていた。

なお、フルネームはウィリアム・シャーロック・(スコット・)ホームズ (William Sherlock (Scott) Holmes) と言われている。
(Wikipediaより)


シャーロック・ホームズ 多くの日本人がイメージする鳥撃帽(本当は鹿撃帽:Deerstalker hat 別名:Sherlock Holmes hat)にトンビ(Inverness coat)、大きく曲がったパイプ(Calabash Pipe)のホームズだが、実は原作にはこういう風体については記述がないそうである。
(ホームズは少年文庫で読んだ位で、実は大人になってからは読んだ記憶がない。)

この日本人だけではなく、誰もがイメージするホームズ像を作り上げたのは挿絵画家と、ウィリアム・ジレットと言う舞台で最も成功したと言われるホームズ俳優だそうである。
彼は自ら脚色した2本の舞台で、インバネス・コート、鹿撃帽、吸い口の大きく曲がったパイプなど、現在まで広く浸透しているホームズ像を形作った。


シャーロック・ホームズ キャラバシュ・パイプは同名の(南アフリカ産ヒョウタン)をボディに、タバコを入れるボウルにはメシャム(海泡石)を使った高級で巨大なモノである。

本当のところは、ホームズのトレードマークとも言える大きく曲がった瓢箪のパイプではなく、クレイパイプ(Clay pipe)と言われる材質で柄のまっすぐなものを使っていたと言う設定らしい。
何故ならこの曲がったパイプはホームズが活躍した時代にはまだなかったからである。
ちなみに帽子も、前後につばのついた鹿撃帽ではなく、シルク・ハットを愛用したという事である。


シャーロック・ホームズ クレイパイプはその名の通り白色粘土で作られた陶器製の喫煙具で白いのだが、映画のホームズは黒っぽい真っ直ぐなビリヤード(billiard:これは形状の名前)パイプを使用していた。

アフリカ産の瓢箪と海泡石でできた、小説には出てこないシャーロック・ホームズのパイプ。挿し絵画家と舞台俳優が作り上げたイメージだがコナン・ドイル自身はこのキャラバッシュ・パイプを愛用していたそうな。


シャーロック・ホームズ 映画…?
あ、そうね。
カミさんの評。
「ジュード・ロウの方がホームスのイメージなんだわ。映画そのものは“シャーロック・ホームズ”だと思わないで見れば面白いけどね」
だそうで、全くその通りである。
そもそもシャーロック・ホームズは「知的な推理劇」のイメージが大きく、「大冒険活劇」という印象ではない。
そもそもホームズには本作のようなマッチョなイメージは余りない。
この映画はまさにマッチョなスーパー・ヒーローの「大冒険活劇」。
それはそれで面白いし、色調を押さえた画像も相まってヴィクトリア朝時代のロンドンの風景が素敵ではある。
(前半ははっきり言って退屈ではあるが…)
前半で多用された、アクションシーンで異常に残像を残す映像表現には少々視覚的不快感がある…
音楽は悪くなかったな。

で、エンディング付近で「こいつもかよ!」がある。
明らかに「続編あるからお楽しみにね!」なのである。

実際、続編の制作は進められており、2010年内には撮影が開始されるらしい。

と、言う訳で…

カミさんが、これ観たいのっ!

つ〜もんで…
又例によって本日初日、週末のレイトショー。

シャーロック・ホームズ

シャーロック・ホームズ /シャドウ ゲーム 原題:Sherlock Holmes/A Game of Shadows

監 督 ガイ・リッチー
出 演
ロバート・ダウニー・Jr/ジュード・ロウ/ノオミ・ラパス/ジャレッド・ハリス/エディ・マーサン/レイチェル・マクアダムス
脚 本 ミシェル・マローニー/キーラン・マローニー
原 作 アーサー・コナン・ドイル
音 楽 ハンス・ジマー
製 作 年 2011
製 作 国 アメリカ

でもさ、あ〜たってば、前作観て
「ジュード・ロウの方がホームスのイメージなんだわ。映画そのものは“シャーロック・ホームズ”だと思わないで見れば面白いけどね」
って言ぅたがやちゃ。
(まぁ、この方の場合、単なる若いイケメン好きなだけのようだが…)

前作で…
エンディング付近で「こいつもかよ!」があった。
明らかに「続編あるからお楽しみにね!」なのである。

もう、予定通りの続編である。

肉体派でメリケン柔軟剤みたいな名前のホームズ、当然続投である。

ただね、前作、前半が恐ろしく退屈(事実、劇場で寝た。初めて…)だった上、アクションシーンでの「非常に悪趣味な視覚効果」、これが私には不快感を通り越して嫌悪感すらあったんだよね。

あのキモチワルイ映像表現あったらやだな…

前作で、ホームズやワトソンのキャラクター、お話としてのシャーロック・ホームズ物語の概念を破壊されていた別段驚くこともなく、冷静にアクション映画として楽しんで観られた。

もはや、これはコナン・ドイルとは無関係。ガイ・リッチーのアクション探偵シリーズと割り切ってしまえば宜しいかな、と。
(エンドロールでもそう断ってる)

ただ、「あのキモチワルイ」表現は健在だった。
同じような映像でも最初にそれを見たマトリクス辺りではそんなに嫌じゃなかったんだけどな。

シャーロック・ホームズ ちなみに今回ホームズ君はクールスモーキング目指したのかチャーチワーデンと呼ばれるマウスピースが細長いタイプのパイプだった。

あ、そうそう。
エンディングはまたしても…次あるかもよ丸出し…



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