GBのアームチェアCinema見ist:チャーリー・モルデカイ

Mortdecai

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密 原題: Mortdecai

監督 デヴィッド・コープ
出演 ジョニー・デップ/グウィネス・パルトロー/ユアン・マクレガーマー/ポール・ベタニー
脚本 エリック・アロンソン
音楽 マーク・ロンソン/ジェフ・ザネリ
原作 キリル・ボンフィリオリ『チャーリー・モルデカイ(1) 英国紳士の名画大作戦』(角川書店刊)
製作年 2015

半月程前、実はカミさんはデップくんのヒゲ映画の方を見るつもりだったらしい。
上映館、特別イベントで字幕版は夕方の回しか上映がないそうで…
吹き替えの方が楽しめるかもよ、と言ったら「ジョニーの声が違うなんて許せない」んだそうで、急遽鑑賞作品変更

今日も映画を見に行くが選択肢は二つ。アメリカン・スナイパー、あるいは…

で、やっぱりデップ君の映画が見たいと。
アメリカン・スナイパーはまだ続映しそうだが、デップ君の方は上映館上映回数が減っているので、こっちが先だそうな。

劇場で予告編を見たが、何だかよく分からかった。
ジョニー・デップがヒゲを生やしている、と言う位しか事前知識なしで劇場に臨む。

結構速度感はあるので飽きる事はなかったが、見終わった直後の感想は

「面白いんだか、つまらないんだか良くわからん…」

ドタバタ喜劇…なのだが、下ネタとゲロネタ満載で、まぁ意味不明。

何なんだろう?これ。

う〜〜ん。
デップ君、零落したイギリス貴族の役回り。
と、言う事はこれはモンティ・パイソンなのか?

それなりの知性とか教養がないと楽しめないのか?

でも、下ネタとゲロネタだからなぁ…

帰ってきて調べたら…
モルデカイというのは旧約聖書の登場人物らしいが、どうも本作とはあまり関係がなさそう。

キリル・ボンフィリオリの「チャーリー・モルデカイ」シリーズという原作があるらしい。

チャーリー・モルデカイ 宣伝コピー:この“ちょびヒゲ”に、気をつけろ!

いや、これチョビ髭じゃないから。

映画の中では形を示さず、「mustache(口髭)」と言っていたが、伸ばした口髭を油や蝋で固めて左右を上へ跳ね上げて逆"へ"の字にしたこの髭の形は「カイゼル髭」と呼ばれるモノである。
由来はドイツ帝国の皇帝ヴィルヘルム2世が蓄えていたことからドイツ語で皇帝を意味するカイゼルの名を冠する様になった。
英語では髭の形が二輪車のハンドルに似ているため、"ハンドルバー・ムスタッシュ" (Handlebar moustache) と呼ばれる。

ちょびひげってのはね、アドルフ・ヒトラーやチャーリー・チャップリン、加藤茶が「ハゲおやじ」の時につけている、口髭を鼻の幅ほどに短く刈りこんだものを指す。


Wikipediaによると…
本作は批評家から酷評されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには79件のレビューがあり、批評家支持率は13%、平均点は10点満点で3.7点となっている。サイト側による批評家の意見の要約は「非常に奇妙で、意図的につまらない作品にしているかのようだ。誤った演出がなされた『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』は『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ以降のジョニー・デップ出演作の中でも屈指の駄作であろう」となっている。

言葉がちゃんと分かる外人にも不評だったとは。

いや、“屈指の駄作”だったのか…

逆に、これは観ておいて良かったのかも知れない。


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