GBのアームチェアCinema見ist:ラ・ラ・ランド

ラ・ラ・ランド

ラ・ラ・ランド(原題:La La Land)

監督 デミアン・チャゼル
脚本 デミアン・チャゼル
出演 ライアン・ゴズリング/エマ・ストーン/ジョン・レジェンド/ローズマリー・デウィット
音楽 ジャスティン・ハーウィッツ
製作年 2016/米


昨日(日付変わってしまったので一昨日)は日本アカデミー賞だったが…

本家アカデミーで本命視されつつ、賞を逸したこれ、一応見ておかないとな、とレイトショーに行った。

第73回ヴェネツィア国際映画祭オープニング作品。全米での興行収入は2017年1月末時点で、1億ドルを突破している。
第74回ゴールデングローブ賞では史上最多7部門を受賞。第89回アカデミー賞では1997年『タイタニック』に並ぶアカデミー史上最多14ノミネート(13部門)、同年最多の6部門を受賞した。

う〜ん…

タモリ翁は言った。

「突然歌い出すんじゃないっ!」

その上、辺り構わず踊るんじゃないっ!傍迷惑だろうが。

いや、映画そのものは楽しいし(結末はほろ苦いが)、音楽も悪くない。
劇場を出た後、つい両手を斜めまっすぐに開いて踊りながら歩きそうになったのは内緒だ。
内容そのものは、特に特筆すべき所は…ない。
画面の楽しさと、映像の美麗さを楽しめればそれで良い…のかな?

どこかに「君の名は。」と共通点が多く、それは映画として決して褒められたことではないという文章があった。
どちらの作品もストーリーより映像の美しさが評価されていることだ、と言う。

アニメ業界の大御所(誰?)は「あれ(「君の名は。」)は映画というより100分に渡る壮大なミュージック・クリップだ」と評価したそうな。
「君の名は。」に関しては、個人的に“音楽が受け入れられない”状況だったので、既に評価の対象外だが、本作はその“音楽が悪くなかった”と言うだけで、スカ判定には至らない。
ただ、お話の流れ、ストーリーは何だかなぁ。
余りに矮小な恋物語。
女優さんが好みのタイプではないというのも大きいかも知れない。

まぁ、ミュージカル故、そんなモンなのか?
古今の名作と言われる作品であっても、ことミュージカルはストーリーに関しては大したことがない物も少なくないし。
全編これ、映画マニア、ジャズマニア、「知ってるかこれクイズ大会」みたいだったし。

それから、最近の映画館で気になるのは音響。
大音量はともかくとして高音域が歪む程の音を出すのはいかがなモノか。
本作ではジャズ・コンボのトランペットハイトーンや主人公のピアノの高域が耳について仕方がなかった。
まさか、オリジナルの録音段階で歪んでいるとは思えない。
一寸これは勘弁して欲しいな。



return目次へ戻る