かぐや姫の物語
監 督 高畑勲出 演 朝倉あき/高良健吾/地井武男/宮本信子
脚 本 高畑勲/坂口理子
音 楽 久石譲
主題歌 二階堂和美「いのちの記憶」
製 作 年 2013
DVDが出たのでつい買ってしまった。
ジブリが好き、なのではなく、宮崎駿が好き、なのである。
だから、何となく、これは劇場に足を運ばなかった。
ホーホケキョとなりの山田くんもそうであった。
なんとなく、「金を払って劇場へ行く程のモノ」ではないような気がしたというのが正直なところ。
TV放映で初めて見た時の感想は…
「こりゃ、劇場へわざわざ行って見たら、怒る人がいるかもな」
と思ったのが偽らざる気持ち。
ホーホケキョとなりの山田くんの感想では…
これは『後になって効いてくる』作品なのではないだろうか…
Amazonユーザーレビューより
ジブリファンは見なくていいけど、高畑勲ファンは見とけと言うのがあった。
投稿者 のんある 投稿日 2014/11/29
形式: Blu-ray
となりの山田くんのアニメ表現（？）をさらに発展させた作画で、コミカルな容姿のキャラクターにもかかわらず、人間の細かい動きが綿密に、そしてリアルに描かれている。
そこには、アニメーションでしか表現できないキャラクターの温度がある。
高畑勲の妥協の無い徹底的なリアリズム表現で描かれるファンタジーです。
[[ 「まんが日本昔話」の超豪華スペシャルが、高畑勲がチーフディレクターで「かぐや姫」！必見の神回！]]
のつもりで見ると楽しむのが良いと思います。
…万人受け？するわけないじゃん。高畑勲だよ。
子供受け？考えてるわけないじゃん。高畑勲だよ。
誰が喜んでみるの？知らないよ。高畑勲だもん。
そんな高畑勲の魅力を感じることができる人にはオススメです。
まさしくこれは的を射ている。
高畑作品は「おもひで」や「狸合戦」の様に全共闘意識丸出しの説教臭い作品が目立つがそうでないモノは一種独特なセンスと粋が充満している。
本作では「説教臭さ」はあまり感じられないが、高畑の世界観や思想はそこここに滲んでいる。
いや、これもかなり観客を選んでしまうんだよな。
観客を選ぶ、と言えば宮崎の「遺作」（死んでね〜ってば…）「風立ちぬ」もそうだったが、「山田くん」やこれは更にその上を行くかも知れない。
ある意味「山田くん」の緩いハイセンス以上にこの「かぐや姫」は観客の先を突っ走っている、孤高の作品なのかも知れない。
2014年12月08日 18時31分 YOMIURI ONLINEによると
「かぐや姫の物語」ロス批評家協会が最優秀賞シネマトゥディ2014年12月8日 17時19分はもう少し詳しく記事にしている。
【ロサンゼルス＝加藤賢治】米国のロサンゼルス映画批評家協会は7日、今年の各部門賞を発表し、高畑勲監督のアニメーション映画「かぐや姫の物語」がアニメ部門の最優秀賞を受賞した。
同協会はハリウッドに影響力があり、アカデミー賞の行方を占うとも言われる。宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」は2002に同部門の最優秀賞を受賞し、03年にアカデミー賞長編アニメーション部門を受賞した。
『かぐや姫の物語』が2冠！ロサンゼルス＆ボストン映画批評家協会賞でアニメ賞！ふむ…外人さんに偉くウケが良いようではある。
今年のロサンゼルス映画批評家協会賞が現地時間7日に発表され、高畑勲監督が手掛けたスタジオジブリ作品『かぐや姫の物語』がアニメーション映画賞を受賞した。
同賞は、ロサンゼルスを拠点とした印刷媒体や電子メディアで働く映画批評家からなるロサンゼルス映画批評家協会の投票によって受賞作を決定するもの。日本の作品がアニメ映画賞を受賞するのは、2002年の『千と千尋の神隠し』（宮崎駿監督）以来13年ぶりとなる。
また本作は、同日発表されたボストン映画批評家協会賞でもアニメ映画賞を獲得。同協会は米ボストンの批評家たちを中心に1981年に設立され、同年より同賞を開始。アニメ映画賞は2008年に設立され、昨年は『風立ちぬ』が受賞している。
ロサンゼルス映画批評家協会賞はアカデミー賞の前哨戦としても知られるだけに、オスカーノミネートだけでなく、『風立ちぬ』が成し遂げられなかった受賞にも期待がかかる『かぐや姫の物語』。しかし、第81回ニューヨーク映画批評家協会賞では『LEGO(R)ムービー』が、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞2014では人気3Dアニメ『ヒックとドラゴン』の続編『ハウ・トゥー・トレイン・ユア・ドラゴン2（原題） / How to Train Your Dragon 2』がそれぞれ受賞しており、予断を許さない状況。各作品ともアニメ界のアカデミー賞ともいわれる第42回アニー賞の作品賞にもノミネートされており、2015年1月31日（現地時間）に行われる同賞の授賞式が日本でも注目を浴びることになりそうだ。（編集部・入倉功一）
『かぐや姫の物語』アニー賞3部門でノミネート！『風立ちぬ』に続き作品賞候補に！
確かに美しい作品ではあるが…
目次へ戻る