GBのアームチェアCinema見ist:鋼の錬金術師

鋼の錬金術師

鋼の錬金術師:FULLMETAL ALCHEMIST

監督 曽利文彦
脚本 曽利文彦/宮本武史
出演 山田涼介/水石亜飛夢(声)/本田翼/ディーン・フジオカ/蓮佛美沙子/本郷奏多/國村隼/石丸謙二郎/原田夏希/内山信二/夏菜/大泉洋(特別出演)/佐藤隆太/小日向文世/松雪泰子
音楽 北里玲二
主題歌 MISIA「君のそばにいるよ」
原作 荒川弘「鋼の錬金術師」
製作 2017


原作ファンから大ブーイングが起こったそうである。
いや、私も原作を夢中で読んだファンの一人なのだが。

カミさんはイケメン映画なら何でも良い…多分。

結論から言うと…

エンターテイメントとしては充分に成立している。
娯楽映画として“フツーに面白い”んじゃないか?

まぁ、ガイジン名の金髪キャラを日本人丸出しの俳優が演じるというのにはやはり違和感があるのだが…

最初、一寸違和感は禁じ得ないが…
銀幕に集中していれば、それもその内に“慣れてくる”。

映画としては悪くなかった、つーか良かったよ。

あのねぇ…
ヒューズさん!
ありゃぁ!ホントに出たよって。
あとね、マリア・ロス少尉、ラスト・エンヴィー・グラトニーはなかなか…
マスタングさんは目が優しすぎ。

取り敢えず制作側の「原作に対する敬意」は充分に感じることが出来る。
何とか当てて続編作りたい気持ちも満々だ。
イタリアロケの風景もなかなか素敵だし、小道具などもリアリティがある。
何人か登場する子役は、あんまりだが。

しかし、こんなストーリーにしちゃって、多分本気で作りたい続編、一体どうするんだ?
そもそも、説明不足も甚だしいので、原作未読者にはかなり辛いかも知れない。
原作ファンは脳内補完しちゃうから、何も考えずに観るか、非難囂々になるかなのだな。

でも、殆ど期待していなかった故か、個人的にはそう悪い評価ではない。
ガチガチの原作原理主義者でなければ、観ても損はしないんじゃないかな?

昭和30年代、映画産業華やかりし頃。かつて邦画で隆盛を極めた無国籍アクション作品
あれのノリで観れば、何ら違和感は…多分ない。

原作が素晴らしいので、それなりに原作を理解している制作者が作れば、そこそこの作品は出来る。
ガチガチの人々はストーリー改変や設定の変更が気に入らない様だが…
それによって流れが変わるのも、続編が出来るかどうかは微妙な所だし、特に問題はないんじゃないか?

書き下ろし漫画貰ったしね。

return劇場版 鋼の錬金術師 〜 シャンバラを征く者 〜

アニメーション版だって、原作とはかなり流れが違うのである。

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