GBのアームチェアCinema見ist:EX MACHINA-エクスマキナ-

EX MACHINA-エクスマキナ-

EX MACHINA-エクスマキナ-

監  督 荒牧伸志
製  作 ジョン・ウー
音楽監修 細野晴臣
主  演 小林愛
助  演 山寺宏一/岸祐二
製 作 年 2007
シナリオ たけうちきよと
原  作 士郎正宗

アップルシードの続編。
前作(2004.4.17.)同様初日初回上映を見てきた。(2007.10.20.)
前作も初日初回上映にかかわらず、あまりの寂しい入りに「をぃをぃ大丈夫かよ…」と思ったモノだが、本作も…

まぁ、興行的には前作も良いところへ行ったようだし(だから続編がある)、本作もそこそこになるのだろうか?

前作の感想でも…

私の場合、映画を実写とそれ以外という分類では余り考えたことがないのだが、一般的には「人が演じない映画」は、かくある状況なのだろう。
現実的には一段低い物として捉えられているような気がする。
しかしながら、「人が演じる」か否かだけでアーティスティックであるかどうかを結論してしまうのは些か偏狭な思考であるような気がしないでもない。

と書いたが、面倒な理屈は置いておくとしても、士郎正宗ファンとしては、そして音楽監修:細野晴臣、音楽YMO(hasYMO)と来れば、こりゃぁもう観るしかないだろう。

前作と同様の話法で行ってしまうと…

結論的感想を述べるなら…

本作は「また」お奨めである。

3DのCGアニメーションなのではあるが、前作に増して、自然さが向上している。
観覧中にあまり「アニメーションである」事を意識せずに作品に入ることが出来る。

と、言うよりも実写であるか虚像であるかなどと言うことはそろそろ話題にすべきではないのかも知れない。
演ずるのが人間か絵か等と言うことはもはやどうでも良いことなのだと思う。
士郎正宗の世界を再現するには、この手法が一番見合っているとするのが正しいだろう。
期待した音楽であるが、良い意味で期待は裏切られ、映像を決して邪魔することのない劇伴に徹した音造りは流石である。
(サウンドトラックを買おうなどという意識が起こらない位自然に流れていた)
細野ミュージック、YMO世界を予測して観ると一寸がっかりするかも知れないが…

“あの”PRADAがデザインしたファッションを主人公が身につけているのも見所。
(結構いけます)

本編内容に一寸だけ触れると…
非核破滅戦争のあとの近未来ネットワーク社会、人と、戦いで負った障害を機械で補填したサイボーグ、そして、社会の緩衝材として「作られた」生体人造人間バイオロイドが共存する世界。
その機械補填人間だけではなく、生身の人間さえもネットワークを介して操ってしまう陰謀が…

いや…もう既に始まっているのかも知れない…



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