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チア☆ダン

チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜

監督 河合勇人
脚本 林民夫
出演 広瀬すず/中条あやみ/山崎紘菜/富田望生/福原遥/真剣佑/天海祐希
音楽 やまだ豊
主題歌 大原櫻子「ひらり」
製作年 2017


え゛?
何?これ?

チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜

正式タイトルらしい…

創部3年にして全米チアダンス選手権を制覇し、2012年から4連覇、計6回の優勝経験をするまで成長した福井所業高校チアダンス部の実話を基に、フツーの女子高生が厳しい指導に耐え、チームメイトと共に成長しながら全米制覇するまでの軌跡を描いた青春エンターテインメント映画…なんだと。

劇場予告編を観て、なんか可愛い娘が出てるから、一寸観たいかな?と…

前髪垂らした女の娘、ひっつめ頭にすると美しさが強調されるのだが、個体判別が著しく困難になる。

広瀬すずじゃないの。
一寸、いやかなり観たいかな?

カミさんも、観たいという。ただ、今日観る作品としては…
動物が歌唱コンテストで奮闘する3DCGアニメと迷ってると。

ブタがくるくる回るのと天秤にかけられちゃう作品かよ。

で、ブタくるくるは後日と言う事で、このやたら長くて鬱陶しいタイトルの作品を観てきた。

観終わってから気付いた…

かるた大会のデジャブか?

それはさておき、本作、サブタイトル示すとおり、実話を元にした作品で、結末が確定しているので、筋書きに大きなどんでん返しやら、仕掛けやらは仕込みにくい。
それ故か、変に笑いを取ろうと中途半端なギャグや画面効果が鬱陶しい。
実話を元にしたドタバタコメディなのか?これ。
子供にはえらく受けているらしいので、もしかしたら制作の対象年齢が低い?
各キャラクターが非常に明確で解りやすく、まるで低年齢層向けの漫画かアニメーションのよう。
後半以降は比較的そうしたあざといくすぐりが減ってマトモになっているのがかなりアンバランスだ。

そのくせ途中の練習や大会シーンは早送り感が強く、浮きまくりのコメディー下手が本当に惜しい、と言うか邪魔。
大人達の描き方が余りにも戯画的。天海祐希のエキセントリックな演技はもう、どっかで観たTVドラマそのままだし、名優(怪優?)きたろうをこの程度にしか使えなかったのかと。
まぁ、終盤で実話ならではの感動シーンもあり、もう、これぞ青春スポ根物語。青春モノの王道の基本はちゃんと押さえているのだから。全体的に見れば悪くない作品だとは思うのだが、映画としての荒っぽさはどうにもならない。

隣に座った女性二人連れは後半鼻水すすり嗚咽を漏らす程感動していたようだ。
高校生で部活経験者、そして、その時代が近い観客程感動の度合いは大きいのかも知れない。

何度も書くが、エンドロール後の気分は結構爽快なので悪い作品ではない。
とにかく、薄っぺらく、もう少し素敵な青春映画になったのではないかと、とにかく残念感が残る。

実話なんだからさ〜…
もう少し何とかならなかったのかなぁ。
タイトルのセンスなさも相当なモノだし。

まぁ、ヲッサンとしては広瀬すずが可愛かったので全て許してしまうのだが。




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