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ちはやふる

ちはやふる 上の句/下の句

監督 小泉徳宏
脚本 小泉徳宏
原作 末次由紀『ちはやふる』(講談社「BE・LOVE」連載)
出演 広瀬すず/野村周平/真剣佑/上白石萌音/矢本悠馬/森永悠希/清水尋也/坂口涼太郎/松岡茉優/松田美由紀/國村隼
音楽 横山克
主題歌 Perfume「FLASH」
協力 一般社団法人全日本かるた協会
製作年 2016


連休の中日、映画3連発。7時間耐久シネマ鑑賞の続き。

実はこの映画、知人がちらっと出演している。
「おめかし正装して他のに殆ど写っていない」との事だったが、その声は“上の句”で朗々と響いていた。
一般社団法人全日本かるた協会に所属する女性だが、この方の関係で過去に競技かるたを見せて貰った事がある。
たしかにあれは正月に家族で遊ぶ「カルタ取り」とは全く別物。「畳上の格闘技」と呼ばれるだけの物はあるのだ。

劇場で予告を見た時に「えぇ〜、二作品抱き合わせで見せるのか〜?」と思った物だが、同日に一気に見られると言う事で鑑賞。

『ちはやふる』は、末次由紀による日本の少女漫画、およびそれを原作としたテレビアニメ、実写の映画。『BE・LOVE』(講談社)において2008年2号から連載中。競技かるたに没頭する少女の青春を描く。アニメ化および実写映画化されたほか、現実社会の競技かるた浸透にも影響をおよぼした。

タイトルの『ちはやふる』は小倉百人一首の撰歌「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」に由来しており、末次は本作についてインタビューで「“勢いの強いさま”という“ちはやふる”の本当の意味を、主人公が知り表現していく物語なのだと思う」と発言している。なお、競技かるたでは「ちはやふる」は「ちはやぶる」と「ふ」を濁音にして発音するが、本作のタイトルはそのまま清音で発音する。

2連作が同時に観られる、と言うので観に行ったのだが、単発で観たら欲求不満になったかも知れない。
で、第2部“下の句”のラストは、案の定、続く…かも知んない。

どうやら、3匹目の泥鰌も来春公開予定で制作されるらしい。

漫画にしか題材を求められないという邦画もそうだが、こういったずるずると連作して観客をつなぎ止めようとする作劇はいかがな物か。

きちんとした盛り上げきちんとした山場で1時間半なり2時間で完結させるのが映画なのではないだろうか。

映画そのものは可もなく不可もなし。
伝統的青春映画のお約束を守って作られている。
まぁ、典型的アイドル映画。主演は可愛いし、助演はイケメンだし。

美少女広瀬すずを堪能するという目的であれば、これはなかなかの佳作なのではないだろうか。



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