愚行連鎖

車の魅力について考える


馬鹿げた世の馬力競争

 誰が始めたか知らないけど、クロスカントリーカーが何100馬力ものエンジン積んでどーするのよ。
 「単車」の項でも同じ事書くけど、持て余すパワーに振り回されて乗るよりも必要にして充分な力を使いきって走るほうが面白いし安全でないかな?

“陸の巡洋艦”から“陸の豪華客船”

 同じように、クロスカントリーカーは多目的車としても有用だけど、フォーマルパーティにイブニングドレスの女性をエスコートする様な車ではないと思う。
 (まぁ、それもミスマッチでちょっと格好いいかな?)
 でも、リアドアから泥だらけの遊び道具をぽんぽん放り込む事を躊躇させる様な“豪勢な車”はあまり感心しないよね。

パジェロのクローン

 70系ランクルはあくまでも無骨な箱型が魅力だったと思うんだけど…
 新しいPRADOは、ランクル好きでもシルエットやバックスタイルじゃ一瞬パジェロと見分けがつかない。
 確かに新設計のフルタイム四駆は便利で安全性が高いだろうし、ABSも装備できる。
 でも、余りに車に頼りきりってのもちょっとねぇ…

“ランクル”の魅力

 やっぱり営林署や山間の緊急車等で鍛えられた作業車の魅力じゃないでしょうか?
 新しい技術を否定する物ではないけれど、ランクルは厳しく言えば50系辺りで、ぎりぎり譲歩して70系がもはや最後なんじゃないか等とも考えてしまう。
 結局時代はそういう流れで、現在のランクルは、別カテゴリーの車なんだよね。

追記

 「パジェロのクローン」でも触れたけど、最近のカーデザイナーのプライドってどうなっているのか聞いてみたい。
 「機能を追求すると似たような形になる」と言われてしまえばそれまでだけど、あの形はとてもじゃないけど「機能の追求」とは思えないな。

 カーデザインと言えば日産車。
 私が思うに現在の国産車でトップレベルの優れた車であるマーチや、秀逸なデザインのエスカルゴを作った会社が、それをモディファイすると、どうして“パオ”や“フィガロ”になってしまうの?
 結構売れたらしいから、評価されたんだろうけど、あれを作ったデザイナーさんは一流メーカーのデザイナーとしての誇りなんてもんは持ってないんだろうか?
 コーチビルダーがやるならまだしも、国際的大企業がやる仕事じゃないよなぁ。
 (ちょっと古い話題ですみません)

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