愚行連鎖 WorksGBの道具達-48

カメラ編 その-7-

デジカメ遍歴-7-

で、あくまでもカメラは「写真を撮る道具」なのだが…
持って、触って、聴いて(シャッター音って重要だ)楽しむ物でもある、と思う。

Nikon-1 いっくら素性や性能が良くても…
こんなの持って歩きたいと思わない。
予備知識なしに店頭で見たとき、トイカメラだと思ったし…

フルセット一万円以下だとしても買いたいとは思わない。
(実売価格はざっとその10倍位)
このNikon 1はカタログより現物を先に見て触ったが…
デザインセンスが私には受け入れ不能。もう、あのカタチが生理的に駄目。
好きな人には申し訳ないが…良い悪いじゃなくって、「好き嫌い」なので仕方がない。


で…
X10、確かに「廉いっ!」感はまだ無いが…

こうした工業製品は待ってりゃ必ず値崩れするモンではあるが、「欲しい時が旬」というのは否定しがたい事実である。

私の場合、「凄い写真が撮りたい」訳じゃなくって、「気持ちよく写真が撮りたい」、「そこそこ綺麗な写真が撮りたい」、「持ってるだけでにまにましたい」なので、一眼レフである必要は希薄である。

何がそうさせるかは人それぞれだろうが…
ワクワクにまにま出来ない物はいっくらスペックが優れててもねぇ。

冷静に考えると…
私の場合、須く物選び、スペック数値はあまり意識の範疇になく、感覚的な物…ワクワク、にまにま度を絶対的に重視していることに気づいた。

そうか…
ワクワク度、にまにま度を定量数値化すれば物選びが楽になるんだ…

HS20EXRは、あの価格からすれば質感は低くはない(それなり)だが…
あれはどっちかと言うと「にまにま度」より「ワクワク度」数がかなり高いカメラである。

限界点はさほど高くはないクセに、何でもできちゃいそうな気になれるってのは「良い道具」かも知れない。
(動く物には極端に弱いしファインダー固まったりするけど)

そこで、ワクワク度、にまにま度を定量数値化して物選びすると…

HS20EXRみたいなの(いや、実はこれの写りで私には何の文句もないが…)は、つまりいじくり回して楽しいのは、ワクワク度指数が高い訳である。
はっきり言って「万能カメラ」的色彩が強いし。

いつでもポッケに入れてバシャバシャ記録に使うんだったら、6,000円で買ったPENTAX Optio E90がある。
これはワクワクもにまにまも殆どないけど、携帯用メモ用紙としては今のところ全ての意味で満足。
小型薄型軽量、SDカード、単三電池で決まり。

じゃ、次は何か、ってぇと…
にまにま度指数が出来るだけ高いの、と言うことになる。

やはり現状ではXシリーズ以外考えられないん。私には。

ポチっとな、でお家へ帰るのを楽しみにするか…
一寸高いけど量販店で実物を手にしてるんるんと帰宅するか…

そう言う悩みもあった。
取り敢えず、革ケースと予備電池は同時購入すべきだろうが…
量販店のポイントを駆使すれば最安ポチっととそれほど価格も変わらなくなる。

予備電池を互換品にして支払いを減らすって、手もあるが、安全性・信頼性を考えると止めた方が良い、とか。
(しかし、定価5,000円台、実売3,000円台の純正電池、互換品だと300円ってのはどういう事?)

X10、100と違って、ファインダー、タダのズーム連動望遠鏡だった。
X100は光学ファインダーに液晶スクリーンを重ねて、ガイドやら合焦マークやら、全て表示してくれるけど、X10は全く素通しの窓。
合焦するとファインダー脇の「MADE IN JAPAN」表記の所にある緑LEDが点灯するらしいが、店頭でいじくり回した時は気づかなかった。
(どうせならファインダー内にLED付ければ便利なのに)
メーカーは合焦時にピピっと鳴るのでそれで判断…と言っているらしい。
後は液晶ディスプレイで撮影確認できるんだから良いという割り切りなのかなぁ…

確かに純粋光学ファインダーに液晶スクリーンを合成したりしたら偉くコストに跳ね返りそうではあるが、ちょっと気になるなぁ…

そうそう、店頭で内蔵メモリ一杯撮りまくってみたが、パララックスはかなり大きい。 う〜む…
どうなんだろう、この光学ファインダー。
使い勝手や想定されるユーザー層を考えると、コストが高そうな光学ファインダーに拘らずにEVFの方が良かったかも知れない、等と思ったり…


このサイズでは自然なボケが出ないというご意見もあったが、ボケコントロールはいわゆるピントブラケットという奴で、3回シャッターを切って、2枚目3枚目はピントをズラして3枚合成する手法で実現している。(HS20EXRも同じシカケ)
撮像素子が小さくても綺麗(に見える)な背景ボケが入るカメラはこういう事をやっているのである。

HS20EXRの背景ぼかし

(写真はHS20EXRの背景ぼかし)

X10のファインダーについて 合焦を確認できないファインダー

Net上でも「特に気にならない」(年配とおぼしきカメラマニア)もいる。
液晶を使わない限り、撮影完了するまでカメラ任せ。
かといって、このカメラで「いつも液晶ディスプレイを使う」ってのもいささか間抜けな話で…

デジカメの何が嫌いって、機体を体から離してシャッターを押す間の抜けた姿。
折り畳み携帯のシャッター(決定ボタン)に指をかけて対象物に手を伸ばすウスラバカっぽい姿よりはマシだが…

▽次へ続く…
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