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閑雅の会 第3回 

 

 

万歳

商い繁昌と守らせ給うは   

まことに目出度う候いける

 

残月

光や夢の世を早う       

覚めて真如の明らけき

 

 

 

 

 

徳若に御万歳と 御代も栄えまします 愛敬ありける新玉の 年立ち返るあしたより 水も若やぎ 木の芽も咲き栄えけるは まことに目出度う候いける 京の司は関白殿 折居の帝 日の本内裏 王は十善神は九善 よろず安々浦安の木の下にて 
正月三日寅の一天に 誕生まします若恵比須 商い神と祝われ給う 商い繁昌と守らせ給うは まことに目出度う候いける
やしょめやしょめ 京の町のやしょめ 売ったるものは何々 大鯛小鯛 鰤の大魚鮑栄螺 蛤子蛤子 蛤はまぐり 蛤召さいなと 売ったるものはやしょめ そこを打ち過ぎ 傍の店見たれば 金襴緞子緋紗綾緋縮緬 繻子緋繻子 縞繻子繻珍いろいろ結構に 飾り立てて候いしが 町々小娘や お年の寄ったる姥達まで売り買う有様は げにも治まる 御世なり時なり 恵方の御蔵に ずっしりずっしり 宝も納まる 門には門松 背戸には背戸松 そっちもこっちも 幾年の御祝いと 御世ぞ目出たき

磯辺の松に葉隠れて

沖の方へと入る月の

光や夢の世を早う 覚めて

真如の明らけき光の都に

住むやらん 

今は伝手だに

朧夜の月日ばかりはめぐり来て