JIAは懲戒を実行すべし


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記載者:安達治雄 on February 11, 2105 at 19:30:33:

元の記事:入札問題の原点(Bulletin2月号)についての反論 /記載者:斎藤孝彦 on January 19, 2105 at 18:06:29:

レスとしては時宜を逸しているかも知れませんが、やっと時間が取れたので 以下 書き込みます。

斎藤氏の、設計入札の無い社会を願う本意は、氏が「入札をしない建築家の会」以降の動きの重要メンバーであられたことからも、十分 推察はできます。

しかし、このフォーラムが一般市民にも出されるメッセージであるという意味で、左さんの感想に近いものを個人的に感じたのも事実です。

> 応札者の一部を懲戒の対象者にするということは、ダンピング範囲の「線引き」をする、ということです。
> 入札している会員はほとんどが懲戒の対象になることになり収拾がつかない大混乱がおきるでしょう。

問題は「収拾がつかない大混乱が起きるから線引きはしない」という論理は、社会一般に とっては 単なる身内擁護にしか読めないだろう、という点です。

自動車の速度違反に例えれば、速度制限に対し どれくらいオーバーしたら検挙すべきか、その線引きに「たいした根拠がない」からと言って一切検挙しないということは考えられません。

> したがって、「線引き」を行わなかったのです。たいした根拠もないのに「線引き」を行って懲戒すれば、新たにより大きな問題を引き起こすだけです。それは決して前向きな議論にはならないでしょう。

前向きであろうが無かろうが、「社会的に不当性が強い」という判断による線引きをケースごと事情ごとに設定して、懲戒することにこそ意味がありましょう。
繰り返しますが、懲戒することにこそ意味があるのであって、懲戒の線引きをしないというメッセージでは、さらなる(大手を振った)ダンピングを呼ぶと思います。

わけても「新たにより大きな問題を引き起こすだけ」という部分は理解に苦しみます。技術的な問題をクリアしなければならなくなる、というのなら まだ解りますが、どのような「大きな問題」なのかの説明抜きに「JIAがやるべきことは、ダンピングの「線引き」を議論することではありません。」と語られれば、真意がいずこにあっても、それこそ職責委員会は身内擁護である、と社会から評価されてしまうのではないでしょうか?

> 「ダンピングをしてはならない」という行動規範は、「社会公共にたいして」という中項目の中にあります。
> これはダンピングが社会公共の立場から見て不当な行為だ、ということであって、その意味では、この問題は社会公共の側から正していくべきべきなのです。
> JIAの実態は、残念ながら、社会公共から見れば事業者の同業者団体であって、そういう団体がダンピングをした会員を懲戒することは、仲間内のリンチか、価格維持のためのカルテル強化にしか映らないでしょう。

斎藤氏が左氏へのレスに書かれたことは、たしかに大局的な構図としてそうでしょう。
設計という創作的行為についてダンピングが行われないような社会を作る、それはたしかに社会全体の問題です。
しかし、社会がそうなるまで待っていれば良い、というはずもないのではないでしょうか?

「持つべき基本的認識」はむしろ、JIAが そうした社会が一日も早く来るよう できる範囲のことは全て実践する、ということだと思います。

ましてJIAの倫理規定・行動規範はダンピングの不当性を指摘し、また懲戒という制度があるのですから、
「ダンピングをした会員を懲戒することは、仲間内のリンチか、価格維持のためのカルテル強化にしか映らないでしょう」
という、言わば“現状社会への配慮”をもって、懲戒の実行を極力避けている と 評価されてしまうことは、JIAとしてはぜひとも避けるべきだと思います。


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