ベトカン一人旅

2008年2月24日 日曜日
前日同様7:00過ぎには起床。
ある程度予想はしていたが腹の調子が下り気味。
前日に食べたものを挙げると心当たりがありすぎて何が原因かも分からない。
バインセオや生春巻きの生野菜、ヤギ肉、ホビロン、よく分からないツケダレ、そしてアルコールも大量。
幸い完全に下っているわけではなく、やや緩い大が出る程度だったので行動に支障は無し。
日本から持参した下痢止めを服用して行動開始。
ホテルの朝食はフォーやお粥がお腹に優しく良い感じ。
夜にはシェムリアップへ向かうので、飛行機の時間から逆算して何時に空港に着けば良いかを計算。
それほど慌てて行動する必要は無い時間だったので少しホテルでゆっくりしてからチェックアウト。
ベトナム最終日にして綺麗に晴れた空の下を行動開始。
この日の予定は前日に通り過ぎただけだった統一会堂(旧大統領官邸)へ。
前日と同じようにブラブラ歩きつつサイゴン大聖堂と中央郵便局を経て統一会堂へ。
ベトナム戦争ではここに北ベトナム軍(?)の戦車が突入してサイゴン陥落、事実上の終戦を迎えたとか。
そんな面影は無く緑豊かな広大な庭と綺麗で大きな建物。
入場料1.5万ドン(≒105円)払って中へ。
ベトナムの歴史上でも重大な建物なのだろう、観光客の他に現地の社会化見学のような子供の団体もいた。
建物の地上部分には大統領接見室や執務室や娯楽室など煌びやかな部屋がいっぱい。
ところが建物の地下に行くとベトナム戦争時に司令室として使われていたことを窺わせるものが沢山。
作戦司令室や無線室やらそういった類のもの。
煌びやかな地上部分と対照的にコンクリートも剥き出しで薄暗いの地下フロアー。
華やかな建物の裏(地下)に隠れている戦争、その対比が興味深い。
統一会堂を出て昼飯はガイドブックに載っていた春巻きの専門店へ行ってみる。
ガイドブックに載っているだけあってメニューには日本語表記もあった。
生春巻きと揚げギョーザのようなものとビール。
前夜にも生春巻きを食べたがこちらの方が専門店だけあってしっかりした作り。
皮もベチャっとしていなくて適度に歯ごたえもあり野菜もシャキシャキしている。
ただ香草のクセは好みが分かれそう、基本的にホーチミンで食べた殆どの料理に言えることだが。
揚げギョーザは実に普通に日本の居酒屋なんかでも出てきそうな無難に美味しい揚げギョーザ。
ベトナムと中国はそれなりに友好国なイメージ、中国産ギョーザだったらタイムリーだな。
ビール飲んでお会計になって気が付いたのはベトナムドンが僅かに足りないこと。
お会計は全部で7万ドン(≒490円)強。
ホーチミンの一般的な店なら米ドルも使えるはずなので米ドルでも良いか聞いてみる。
バイトっぽい兄ちゃん、その場で考えて「OK、ンー…6ドル(≒660円)」と。
オイオイ1米ドルって1万5千ドンくらいのはずだぞ。
ちゃんとレート計算してくれよ、と思いつつもこっちはベトナムドンを持っていない弱みがある。
200円もしない値段の違いでブーたれるのも大人気ない。
結局6米ドル(≒660円)も無く、10ドル札で払ったらお釣りがベトナムドンで来た。
もう少しでベトナムを離れるっていうのにベトナムドンが増えちまった。
統一会堂見て生春巻きも食べたら事前に考えていたベトナムでの予定を全て消化。
あとは空港へ行くまでいかに時間を潰すか。
相変わらずバイタクに声をかけられて街をウロウロ。
時間潰しと休憩を兼ねてホーチミン像がある広場の横にあるレックスホテルへ。
ここのホテルの屋上バーが24時間営業なのだ。
昼過ぎのバーはほんの少し西洋人がいるくらい。
大通りを見下ろす席でビールを飲みつつ時間を潰す。
天気が良くて気持ち良いが陽射しが強くて暑い。
2本目のビールも行きたかったがもう1本注文するとまたベトナムドンが足りなくなりそうだったので自制。
さすがはホテルのバー、ビール1本でもサービス料込み5万6千ドン(≒392円)。
時間潰しと休憩とベトナムドン消化にはちょうど良かった。
バーのあるレックスホテルを出てすぐ近くにあるベトナムの国営百貨店へ。
特に目的は無かったが、市場へは行ったがデパートなどへは行ってなかったなーと思い寄ってみた。
ベトナムだからと国営だからと何が秀でるでも劣るでもない普通のデパート。
1階に化粧品売り場があり、2階以上に衣類や土産やCDやら何やら。
適度に冷やかしてデパートを後にしてバスターミナルのあるベンタイン市場へ。
残っているベトナムドンを消化するのと、ベトナム最後の飯はフォーで締めくくろうとフォー2000なる店へ。
フォーとビールで4万7千ドン(≒329円)。
フォーだったらいくらでも食べられそうなくらいアッサリしている。
その気になって探せば油ギトギトのコッテリフォーなんてのもあるのだろうか。
最後にもう1度ベンタイン市場内をウロウロ。
やはりデパートのような整然とされた所よりもこういう雑然市場の方が雰囲気があって良い。
バスターミナルから空港行きのバスに乗り込む。
結局ホーチミンでの交通手段は全てバスで通したことになる。
3千ドン(≒21円)で空港にもチョロンにも連れて行ってくれるわけだから安い。
バイクタクシーも興味があったがバイクの洪水の車道を見ていたら恐くてとてもじゃないけど乗れなさそう。
15:30にはホーチミンの空港に到着。
とりあえずカンボジア・シェムリアップ行きの飛行機にチェックインを済ませる。
搭乗までにはだいぶ時間がある。
しかしホーチミンの空港は特に何があるわけでもない。
新しい感じの綺麗な空港ではあるが時間を潰せるようなものは特になし。
2万ドン(≒140円)ほど余っていたので空港内の飲食店に入ってみる。
ちょうど1番安いビールが2万ドン(≒140円)だったので注文したら売り切れ。
3万ドン(≒210円)のビールならあるというが3万ドンも持っていない。
結局2万ドン(≒140円)でコーラを注文。
ベトナムで最後に口にしたものがコーラか。
これなら売店で缶ビール買えば良かったな。
空いている店内でコーラ飲みながらこれまでの旅日記などを執筆。
なんとなく旅が終わったかのような心地良い疲労感。
イヤイヤ、どちらかというとこれからが旅の本番だ。

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