日々是ネタ也
日常全てが題材(ネタ)
収録 (前篇)
先日の面接の数日後に「ご出演頂くことになりました。」と電話があった。
レアなTMのグッズを持ってきてくれとのことだった。
そして収録日当日、集合場所へ行くとまばらに人の塊が出来ていた。
スタッフらしき人が名簿を持って「TM NETWORKのファンの方ですか?」と聞いてきた。
スタッフの人に聞くと25人くらいのファンが集まるという。
賛否両論はあるかもしれないが、TM NETWORKの最盛期は1980年代後半。
つまりその当時からのファンというのは現在だと20代後半から30代が圧倒的に多いような気がする。
集合場所に集まった人達を見ているとさらにその思いが強くなった。
20代後半以上と思われる年齢の人が圧倒的に多い。
私のホームページには10代のファンや現役高校生も掲示板に書き込みをしてくれているが、今日ここに来ている人で10代はいなさそうだった。
男女比は3:7くらいか、思ったより男性も多かった。
友達同士で来ているのか、あるいはライブ会場などで会う常連組なのか、この場で仲良くなったのか、楽しげに喋っているグループが多数。
しかし30前後と思われる女性が集まって喋っていると、どうしても中年オバさんの井戸端会議を連想させる騒々しさがあった(ゴメンナサイ)。
どうやら全員が揃ったのか、点呼を取り、番号札を渡された。
集合場所から1分ほど歩くと、いわゆるロケバスと呼ぶのだろう、バンを少し大きくしたような小型のバスが止めてあり、それに乗り込む。
移動の間、隣に座った男性と話した。
彼は大阪から来ていると言い、大阪の人らしく(偏見か?)よく喋った。
5分くらいで生田スタジオなる建物に到着。
スタッフの人に先導されて、建物内を歩きそれらしきスタジオに入る。
今回我々が出演(?)するコーナーは、小さなスタジオにファンが集められ、TVのモニターを通じて別のスタジオにいる出演者に対して熱狂的ファンぶりをアピールしたり、話をしたりするというコーナー。
TM NETWORKがいてトークを収録しているスタジオと我々がいるスタジオは完全に隔離されているらしい。
歌やトークの収録を見ることが出来るのかなーと思っていたが、どうもそれは微妙な雰囲気だ。
スタジオ内は特に何もない。
番組のロゴがデザインされた単調な小さなスタジオで、テスト用と思われる小さなカメラが1つと照明用の強いライトが2つ置いてある。
前方の壁には25型くらいのTVモニターが1つ埋め込まれていて、前方上部の壁は全て鏡張りになっている。
適当な所でくつろいで下さいと言うスタッフ。
そして番号札順にファンが1人1人スタッフに呼ばれて段取りの最終確認をしている。
他の人が説明を受けている間に、多くの女性ファンはどんどん変身していった。
今回の収録用に思いっきり決めているのだろう、化粧とかファッションとか…。
だけど正直、年齢も年齢なだけにキツイ方も結構…(ゴメンナサイ)。
男性でもTM NETWORKメンバーの小室哲哉と宇都宮隆ソックリに扮装(変装?)している者もいた(パッと見は似ていた)。
自分の番号はまだ呼ばれないので周りの人を見渡してみる。
すると所在無さげにしている、しかも私と年齢が近そうな男性を発見したので話しけた。
彼は私の2つ年上で、インターネットで募集を知ったと言う。
私と最も年齢が近そうだった彼が年上だったので、私の勝手な想像だが外見から判断するに、参加者の中では私が1番若かったような気がする。
その彼と話をしていて驚いたことがあった。
彼は私のホームページを頻繁に見ていてくれたのだ。
これは素直に嬉しかったし、それがきっかけで話が弾んだ。
そうこうしているうちに私がスタッフの人に呼ばれて最終段取りの確認。
「もし貴方の番号が呼ばれたら前に出てきて、持ってきたグッズなどを披露するなりして下さい。」と。
案外アッサリとした説明だった。
見ていると、じっくりと説明をされている人もいれば、アッサリと説明が終わっている人もいた。
そして察した、どうやら私が前に呼ばれることはないのだろうなと。