日々是ネタ也

日常全てが題材(ネタ)

出演前面接

私が作成しているTM NETWORKのホームページを見た、という人からメールがあった。
TV番組のリサーチ業務を行なっているという人。
某TV曲の歌番組にTM NETWORKが出演する予定だという。
その番組の企画で、TMのファンの人に来てもらう予定だという。
特に、メンバーの誰かになりきっている(コスプレなど)、人に誇れるコレクションをしている、親子でファン、お年寄りのファン、外国人のファン(国内在住)、とにかく詳しい、理屈ぬきで好き…
といった人を捜しているのだという。
そこで私のホームページを見て、私の身近にそういう人がいないか、あるいは私自身も興味があったら電話で話しをしたいという内容だった。
そうした人の目に私のホームページが目に止まったというのは嬉しかった。
その某TV曲の歌番組は知っていたし、ファンが集まるという番組の企画も知っていた。
私はTMを"理屈ぬきで好き"で少しは"人に誇れるコレクション"も持っていると思う。
しかしかのTV番組に出てインパクトを残せるほどのものを持ち合わせているとは思えない。
それでも良いのであれば…とメールを返信したら、興味を持ってくれただけで充分、是非とも話をしたいとメールが返って来たので、携帯の電話番号を教えた。
携帯の番号をメールした翌日にはその人から電話がかかってきた。
いくつか質問をさせて頂いて宜しいですか、と。
どのような経緯でTMを好きになったか、TMのどこが好きか、誰が好きか、コンサートなどは観に行ったことがあるか、曲に思い入れはあるか、どのようなグッズを持っているか、ホームページはいつから作っているのか…色々と質問をされた。
10分以上もそうした話しをした後、担当のディレクターと会って話をして欲しいということになった。
私はその番組に出たとしてもインパクトを残せるようなことは出来ないと思うということも言った。
しかし担当者によるとそれでも構わないと言う。
実際にTVで放送されるのはインパクトのあるファンになるが、現場には多数のファンがいる。
その中の1人になるのでも充分良いという。
それならばと、いうことでOKした。
某TV局前にスタッフの人が迎えに来て、「稽古場入講証」というものを渡されてスタッフに付いて行く。
これでTV局に関係者ヅラして入れるのか、と思うと連れて行かれたのはTV局の横にある建物だった。
そこの警備員に入講証を見せてそこに入る。
稽古場というだけあって、ダンスレッスンをするチョットしたホールみたいな所。
待合所でソファに座って待つ。
私1人ではなく、女性が1人一緒だ(ちなみにTM NETWORKのファンは圧倒的に女性が多い)。
2,3分待つと、稽古場内に案内された。
こっちは私とその女性の2人、面接相手は5人。
長机を挟んで、会社のグループ面接みたいだ。
ただ違うのは、相手方のど真ん中にカメラが設置されていたということ。
TV映りをチェックしているのだろうか…
相手の5人は"いかにもTV業界人です"というようないでたち。
中年なのだが茶髪で革のパンツをはいたオジさんがメインとなって質問をしてくる。
他の4人は相槌を打ったり何やらメモしたりしている。
TMファンとなったきっかけ、ファン歴、思い入れ…色々と質問された。
「カラオケでTMの曲も唄いますか?」
「はぁ、そうですね。歌詞を見ないでも殆どの曲を唄えると思います。」
「へぇー、凄いねー。じゃぁ早速唄って頂きましょう(笑)。」と冗談交じりに言われた。
「マジっすかー?」とこっちも笑って返したが、その後にチョットした沈黙の間があった。
恐らく相手は私が唄い出すのをチョット期待していたのではないだろうか。
あそこで物怖じせずに唄い出すことが出来れば出演決定だったんだろうな、判っていても出来なかったけど。
30分弱で面接(?)は終了。
出演してもらう人にだけ後日連絡をするという、そのあたりも会社の面接と同じだな。
全面的にTVで前に出たりはしたくないが、大勢のファンのなかに紛れてTVの隅っこに映るのなら良いなーと思っている。
何はともあれ、向こうからの連絡待ち。
会社の入社試験の結果を待つよりは大分気が楽だな。

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