タイ旅日記

9月2日 月曜日
6時頃、マレーシア国境付近の駅で入国審査。
まだ眠たい7時40分、シンガポールに到着、乗車時間は約9時間。
シンガポールの通貨はシンガポールドル。
1シンガポールドルが約71円(以後シンガポールドルはS$と表記、レートは71円で計算)。
着いたけれどシンガポール、我々はここの情報を一切持っていない。
最初の予定ではKLから飛行機でバンコクに戻る予定だったので、予備知識ゼロで来てしまった。
とりあえずインフォメーションで地図を貰う。
シンガポール…思い浮かんだのはたった1つ、マーライオン。
だけど、マーライオンってどこにいるんだ?
貰った地図を眺めていると、セントサというリゾート地のような島にThe Merlionと書いてある。
地図を見るとそのセントサ島、そう遠くは無い。
シンガポールでの目的決定、セントサ島でマーライオンを見る。
目的地が決まった所で便意(大)をもよおし、駅構内のトイレへ。
大きいのをしてスッキリ、ところが大を流して出ようとするも、流れない。
私のタフな大が流れてくれないのだ。
シンガポールは美化にうるさい国だという。
噂だとトイレを流さないだけでも罰金だとか…。
いや、私の場合は流さないのではない、流れないのだ。
私が悪いのではなく、私の大が悪いわけでもなく、流れないトイレが悪いのだ。
責任転嫁して自分を納得させ、大をそのままにトイレを出た。
するとなんと待っているおっさんがいた。
目をそらして下を向いて速攻で手を洗ってトイレを出るなりダッシュ。
相方に事情を説明して駅から逃亡、あやうく犯罪者になるところだった…。
地図を見て見当を付けた方へ歩き出すと、食堂を発見。
ワンタンミー(ワンタン麺)3S$(≒213円)と朝から大瓶ビール8S$(≒568円)。
バンコク、ペナン、KL、シンガポール、南に行くに連れてどんどん物価が上がっている。
30分以上ずっと歩いて、セントサ島へと続く入口の橋に到着。
6S$(≒426円)の入場料を払う。
マーライオンは遠くからでもすぐに判った。
想像していたマーライオンとは違ってかなりでかい。
園内を周回するモノレールがあるというのでそれに乗った。
マーライオンを見る為に来た島なので、他にはそれほど興味はない。
午前中の時間(10時)と月曜日ということもあってか、園内は空いていた。
セントサ島は遊園地というよりはビーチリゾート付きの広大なテーマパークといった方が良さそうだ。
水族館や植物園、博物館、フェリー、ケーブルカー、ゴルフ場、など様々なものが園内にあった。
唯一の目的であるマーライオンは展望台になっていて中に入れるというので行ってみることに、入場料3S$(≒213円)。
間近で見るマーライオンはやはり私の想像していたシンガポールのマーライオンとは違っていた。
私の想像では白くて口から水を出しそうな感じだった。
だがこのマーライオンは薄茶色で口から水どころか、口が展望台になっている。
このマーライオン、23mの丘の上に立ち、全長37mあってシンガポール1高い建造物だという。
マーライオンを満喫(?)したら、セントサ島にもう用はない。
園内からシンガポールの繁華街、オーチャードロードまでバスが出ていたので2S$(≒142円)払って乗車。
アジア的な屋台が並ぶ雑然さはなく、やはり都会の印象。
街を少し歩き、大きなショッピングセンターのフードコートへ。
鶏肉入り粥3S$(≒213円)を食す。
夕方前で時間は少し早かったが、残された時間ですることも思いつかなかったので早々に空港へ。
シンガポールの空港は広くて実に綺麗だった。
空港内にプールやサボテン園なんかもあった。
シンガポールは罰金罰金のイメージがあった。
ゴミ捨てたら罰金、タバコのポイ捨て罰金、ウンコ流さず罰金、横断歩道以外で道渡ると罰金…
どれも事実らしいが、路上には結構ゴミはあったし、横断歩道でなくても道を渡っていた。
でもバンコクやペナン、KLに比べれば雑然屋台もないし綺麗ではあった。
そしてマーライオン、帰国後に調べてみると私がイメージしていた白いマーライオンもどうやらいたらしい。
しかも結構近くまで行っていたのに、全く気付かなかった。
Merlion Parkなる所があり、白いマーライオンはそこにいたらしい。
歩いて行ける距離だったので惜しいことをした。
次にシンガポールに行くことがあったら、その時に会おう、白いマーライオン。
17時30分発のタイ国際航空。
午前中に散々歩いた疲労からか、離陸前から殆ど眠っていた。
機内食でビールも飲んでやっぱり熟睡。
何だかもう旅が終わったかのような感覚。
いやいや、まだバンコクに戻るだけ、今回は内容の濃い旅だ。
シンガポール時刻19時50分、タイ時刻18時50分にバンコク到着、飛行時間は2時間20分。
タクシーを捕まえバンコク市街へ戻ってきた。
中級ホテルで空室を見つけ、ツインで1泊1,000B(≒3,000円)、2人なので1人500B(≒1,500円)。
ホテルの部屋で4日ぶりに風呂に入った。
溜まった疲労が一気に出てきて、次に行動を起こすまでにかなり時間がかかった。
しかし腹も減っていたし、飲みたくもあったので22時過ぎに再行動開始。
夜の街へ繰り出して飲んで飯食って、深夜でも大勢の観光客がいる屋台街をブラブラしながらホテルへ戻った。
長距離を歩くのには適していないスポーツサンダルでマレー半島3カ国を移動。
足にはマメの水ぶくれのようなものができて痛い。
残りの日数は帰国する日を除くと3日。
翌日は休息日に設定してゆっくり眠ることにして、4日ぶりにしっかりしたベッドで就寝。

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