ニューヨーク旅行
2010年3月2日 火曜日
帰国の朝。
折角良いホテルの良いベッドで眠っているのに前日も今朝も「早く行動しなきゃ!」と焦った気分での起床が残念。
ゆっくり行動するとその分だけ回れるところは減ってしまうし、短い滞在の旅の葛藤の1つだ。
この日の「早く行動しなきゃ!」は帰国の飛行機に影響するだけに疎かに出来ない。
6時には起きて最後の荷造りである着替えの圧縮袋詰め作業などを行う。
全ての帰り支度を終えてホテルのレストランで朝食。
前夜のワインと寝酒ビールも残っていたので食欲はそれほどでもなく、軽めにシリアルにしておいた。
7:30すぎには両親に見送られてホテルを出る。
いつも一人旅では旅の終わりの寂しさの中に帰国することに対する一抹の安堵感がある。
しかし今回は両親をNYに残したまま、兄弟だけ先に帰国。
最後かもしれない家族旅行が終わってしまうという実感も合わさって帰国に対する安堵感が全く無かった。
あーぁ、終わっちまうなーという切ない感情だけが残った。
そうは言っても帰国は帰国。
着いたときと逆のパターン、地下鉄でペンシルバニア駅まで行ってNJトランジットでニューアーク国際空港を目指す。
往路は敢えて父に全て任せていたので、帰りのことを意識していなかった。
巨大なペンシルバニア駅はその大きさだけで迷いそうになったので、迷わず駅員に道を聞く。
終わってみればアッサリとNJトランジット(15ドル≒1,380円)に乗れて、ニューアーク国際空港に到着。
殆どコンチネンタル航空だけのようなニューアーク国際空港。
チェックインも迷うことなく終え、荷物も預ける。
セキュリティチェックでは金属探知機ゲートをくぐって靴を脱がされたうえにボディチェックまで受けるほど厳重。
逆に出国審査はいつしたの?というくらいアッサリしていた。
セキュリティチェック前にパスポートと搭乗券をチラ見したアレがセキュリティチェックだったのだろうか。
出国スタンプすら押されていない気がする。
入国審査は厳しいけど出国審査は緩いってまぁ当然といえば当然か。
空港で免税店を冷やかしつつ時間を潰す。
10:20搭乗開始、当たり前だが日本人だらけの機内で雰囲気は既に日本。
NYという定番観光地と3月という時節柄か、卒業旅行です!と顔に書いてあるような学生風旅行者が大勢。
満席の機内で弟とは席も離れた。
行きの機内はテンション最高潮だが、帰りの機内はテンション上がる要素が何1つ無い。
せめてもの慰めに5ドル(≒460円)のビールを飲み、映画を眺め音楽を垂れ流して時間が過ぎていく。
2010年3月3日 水曜日
2度の機内食と1度ずつの軽食とスナックを経てNY時間AM1時・日本時間15時頃に成田着。
窓にはシェードが下りていたがずっと明るかったのではないかと思われる。
職場の人への土産として免税店で煙草を買うつもりだった。
ニューアーク国際空港の免税店にはセブンスターが売ってなかったので帰りに成田で買おうと思っていた。
しかし帰国した到着ロビーには免税店が無さそう。
空港の人に聞いてみると到着ロビーに免税店は無いとのことだった。
後で調べてみると免税店で買った物はその国で使わない前提だから税を免除しているのだという。
日本の帰国時に買ったものは確実に日本国内で使うわけで、免税店の趣旨に反する。
故に帰国時に免税店は無いとのこと。
考えてみれば実にその通りの分かり易い理由。
免税店で買い物をしたければ出発前の成田空港か、帰国前の海外の空港か、飛行機の免税品販売しか手段は無い。
だからといって今から成田を出発して海外だ!という時に早くも帰国のこと考えて免税店で買い物というのはどうなのだろう。
買い物がメインの旅行者には良いのかもしれないが、荷物にもなるし順序が違う気がする。
ここら辺は人によって旅の仕方も違うだろうから、深くは突っ込まないことにする。
そんなわけで煙草は買えないまま無事帰国。
往路と同じく地元までのバスに乗る。
バスに乗る人は当然だが海外旅行からの帰国者。
旅行が終わったなー、疲れたなーというドヨーンとした空気が車内全体を包む。
あの独特のけだるい雰囲気と地元へ向かう2時間でジワジワと夢から醒めて現実に戻される。
日本時間18時前に帰宅、NYなら未だ1日が始まってもいない時間だ。
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