ニューヨーク旅行
2010年2月26日 金曜日
飛行機は17:45発予定なのでゆっくりと旅支度が出来る。
最近行った海外は暑い所ばかり。
今回は久しぶりに寒い時期に寒い所へ行くことになる。
しかもNYの緯度は青森と同じというので、より寒い所へ行くことになる。
寒い所へ行くと衣類の量が多くなるので必然的に荷物がかさばる。
衣類圧縮袋をフル活用してどうにかいつものバックパック1つに収める。
ドルは現地より日本で両替した方が良いとの情報だったので地元の銀行で済ませておく。
1ドル92.20円は最近では割と良いレートな気がする(以降、1ドル≒92円で計算)。
昼の12時過ぎに地元から成田へ向かうバス停で家族と合流。
バスで2時間ほどかけて成田空港に到着。
成田空港内のレストランでビールを飲みつつ時間を潰して搭乗開始を待つ。
これから出発という高揚感の中で飲むビールは最高に美味しい。
17時過ぎに搭乗開始。
ネットチェックインは父にお願いしておいたのだが、その時点でかなりの席が埋まっていたらしい。
家族4人が一列になることは出来ず、3人+1人という配置に。
3人は3人がけの席に横一列になれるが、1人はその後ろの3人がけの真ん中の席だという。
それならば旅慣れていると自負する私が1人で席に座ることに。
3人がけの真ん中の席なのでサイドがどちらかいないだけで良い席に早変わり、と淡い期待。
しかし席に向かうと両隣には既に巨大な白人と黒人が。
体格的にも席の配置的にも肩身が狭い。
適当な席が空いたら場所変わろうかとも思ったが機内はほぼ満席。
まぁそれでも大概の飛行機の席には慣れているつもりだと自負する私。
トルコへ行くときはギャーギャー泣き喚く赤ちゃんの間近の席だったこともあるし。
インドへ行くときは隣にデブのインド人が座って窮屈だったこともあるし。
これくらいの席なら許容範囲内だ。
機内は1人1台のTVモニター付きで映画や音楽も充実していて設備は良い。
機内食以外ではTVモニターで映画を見るか音楽を聴くか。
映画は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を眺める。
若かりし頃に好きで良く見た映画だったし、この映画が公開された年(1985年)はまさに私がアメリカにいた年。
これから20数年ぶりにアメリカの地を訪れる前に見るに相応しい映画だと思った。
20年以上経っても色褪せない映画。
タイムスリップモノならではの細かな伏線が色々と張られていることに改めて感心する。
他にもこれぞアメリカ、ともいうべきマイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」も眺める。
マイケル・ジャクソンに対しての思い入れは殆ど無かったが、これ見るとなるほどカッコイイなと思えてしまうミーハーな自分。
機内食は2回と軽食・スナックが1回、12時間ほどのフライトでニューアーク国際空港に到着。
日本時間2月27日(土)6:10、NY時間2月26日(金)16:10。
日本とNYの時差は冬だと−14時間(サマータイムを導入しているので夏だと−13時間)。
日本を18時前に出発した飛行機が12時間飛び続けて同じ日の16時すぎにNYに到着する時差の不思議。
同時多発テロ以来、世界一厳しいとも言われているアメリカの入国審査。
家族別々に入国審査の列に並んでいたが、税関申告書は家族で1枚とのことで全員一緒に入国審査。
2手10指全ての指紋を登録し、デジカメで顔写真も撮られる。
入国審査でそこまでされるのは初めてだったけど、それだけで何を質問もされることも無かった。
典型的観光客に見えるであろう家族4人が揃っていたから危険性無しと判断されたのだろうか。
税関でも2,3質問されたのを適当に相槌打って終了。
拍子抜けするくらいすんなりとアメリカに入国できてしまった。
無事に入国したところでニューアーク国際空港からマンハッタンのミッドタウンへの足を確保しなければいけない。
最も安くマンハッタンに行く手段である電車を使うことにして空港の駅を探す。
旅慣れ度合いでは私も負ける気はしなかったが、ことアメリカに関しては父の経験が勝るだろう。
こういう場合に司令塔が2人いると混乱を招くと判断。
敢えて私はあまり調べずに素直に父に丸投げでお任せした。
所々で空港の係員に話を聞きながらマンハッタンへ向かうNJトランジットという電車の駅へ。
(ニューアーク国際空港はNYではなく隣のニュージャージー州にある)
無料のエアトレインを経由してNJトランジットに乗り、NYのペンシルバニア駅へ向かう。
NJトランジットに乗って30分ほどでペンシルバニア駅(NY-PENステーション)に到着。
泊まるホテルはNYの中心地マンハッタンの中心地ミッドタウンの中心地タイムズスクエアにある。
ペンシルバニア駅からはタイムズスクエアの駅までは地下鉄で1駅。
歩けない距離ではないが、大荷物を持っているので1駅だけど地下鉄を使うことにした。
初乗り2.25ドル(≒207円)、NYの地下鉄は一律料金なので1駅だけで降りるのは勿体無い感じ。
地下鉄を降りて地上に出ると圧倒的な量のネオンサインが視界に飛び込んでくる。
いきなりNYに来たー!!というのを見せ付けられてしばし呆然。
泊まるホテルはタイムズスクエアのど真ん中。
本当にど真ん中というロケーションで、どのネットの口コミ情報にも立地は抜群と書かれていたのに納得。
NY屈指の大型ホテルではあるが歴史もそれなりにあるらしく、建物や部屋はピカピカというわけではなかった。
それでもこれまで私が泊まったホテルの中ではかなり上位にランクするホテル。
今回は特別な家族旅行でもあるわけだし、それなりのホテルにしておいて正解。
ホテルに荷物を置いて身軽になったところで晩飯を食べに出かけることに。
家族で行動する際には20数年前の記憶とはいえ最もNYに詳しい父に決定権がある。
というわけで父がアメリカ在住時代に時々行っていたと言うグランドセントラル駅のオイスターバーへ。
タイムズスクエアからグランドセントラル駅を目指して歩く。
(父曰く、グランドセントラル駅が日本で言う東京駅で、ペンシルバニア駅が新宿駅みたいなものだとか)
青森と同じ緯度だというNYはやはり寒く、前日までの雪が結構残っている。
だいぶ水分を含んだ雪で下手に足を突っ込むとずぶずぶ沈んでいく不快な雪。
ブライアントパークに出るとNYの象徴の1つであるエンパイアステートビルがライトアップされて見える。
さらにクライスラービルも見え、有名な5番街を渡ったりとまさに自分は今NYに来ていることを実感。
グランドセントラル駅構内にあるオイスターバーはどのガイドブックにも載っているような老舗レストラン。
生牡蠣と牡蠣フライ、茹でた丸々1匹のロブスターと白ワインで乾杯。
生牡蠣は日本のものより大きく歯応えがよく濃厚な味わい。
ホースラディッシュを付けるのがアメリカ(NY?)流のようで、日本ではなかなかこうして食べられないとは父の談。
ロブスターは丸々1匹を分解して食らう。
巨大なザリガニ、海老と蟹の中間のようなロブスター。
これもアメリカ(NY?)ではバターを溶かしたようなソースをつけて食べる。
これを初めて食べたときは醤油が欲しくてたまらなかったとはやはり父の談。
確かに酢醤油が欲しくなる味だったが、濃厚なバターソースもなかなかいける。
頭部の甲羅の裏についている海老味噌?蟹味噌?を食べたときは白ワインではなく日本酒が飲みたくなった。
やはり私も日本人のようだ。
食事を終えてホテルへ戻りがてらタイムズスクエア周辺をぶらぶら歩く。
現地時間23時を回っていても人が大勢いて活気がある。
タイムズスクエア周辺にはいわゆるブロードウェイミュージカルの主要劇場が点々としている。
ブロードウェイのミュージカルは演目によって専用の劇場が設けられている。
例えば有名な「オペラ座の怪人」はマジェスティック劇場という所で上演される。
マジェスティック劇場では毎日「オペラ座の怪人」が上演されている。
映画だと上映期間が決まっていて、長くても1年も続かないだろう。
しかしブロードウェイのミュージカルは何年にも渡って上演している。
「オペラ座の怪人」にいたっては初演が1988年だとか。
20年以上もよくも毎日続けて客足が落ちないものだと感心してしまう。
それだけ世界中から観客が集まっているのだろう。
ホテルへ戻る前に24時間営業のスーパーで缶ビール500ml・2ドル(≒184円)を購入。
購入の際に店員に年齢を証明できるものを出せと言われたのでパスポートを見せる。
NYは21歳未満の飲酒は禁じられているがまさか2週間後には31になる私が21歳未満に見えたのだろうか。
西洋人からしてみれば東洋人の年齢は分からないものなのだろう。
時を越えた長い1日の終わりはホテルの部屋で飲むビール。
こればかりは普段の私の一人旅と変わらない1日の終わり。
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