ネパール一人旅

2009年8月4日 火曜日
13:50の飛行機で帰国の途に着く予定なので午前中くらいは辛うじて自由時間。
最後のブラブラ歩きも定番となったタメル地区を経てインドラチョーク・アサンチョークへ。
もはや歩き慣れた通り、人ごみもクラクションも問題無し。
ゆっくりと通りを一周するように歩き、少し早めのブランチを取るために地元のローカル食堂へ。
午前中ではあったが、最後なのでエベレストビールを注文。
定番のモモに加えてタントゥクといううどんに似た麺類も。
11時30分頃にはホテルを出るつもりだったが、食堂に入ったのが11時過ぎ。
さらに料理が来たのが11時15分頃。
何だか気が焦ってしまい、最後の飯を堪能できなかったのが残念。
こういうときは慎重な性格が我ながら煩わしい。
飯を終えてホテルへ戻り、帰国準備。
チェックアウト、4泊5日で198米ドル(≒19,404円)。
惜しいのはバンコクで泊まった1泊3,000円のホテルの方が遥かに良かったこと。
こればかりは国の発展具合を考えれば致し方ないか。
空港までは無難にホテルからタクシー。
空港までホテルが送ってくれるものだと思っていたが、迎えは無料だが送りは有料だという。
ホテルから空港までタクシーで300Rs(≒390円)。
街で流しのタクシーを交渉すればもっと安く行けたはずだがネパールルピーも余っていたので素直に乗ることに。
最後まで騒々しいカトマンズの道を走って20分ほどで空港へ到着。
航空会社のチェックインカウンターは数が少ないせいか結構な行列。
私の前には大荷物をカートに積んだお坊さん。
列が進み始めていよいよ前のお坊さんの順番が近付いてくる。
するとお坊さん、隣の列に並んでいたこれまた大荷物をカートに積んだ連れを呼び寄せた。
オイオイオイ、その大荷物持ったヤツがこっち(しかも私の前)に来るのかよ!
堪らず「Nonono!Wait!wait!」と連呼。
並んでいたのは彼(坊さん)だけだ、ツレはちゃんと並び直せ。
…と坊さんにモンク言ってやった(座布団一枚…没収?)。
結局「それではお先にどうぞ」と譲ってもらった。
これから向かう国はタイ。
お坊さんは尊敬の対象なのだろうが、こういう場でこういう状況になったら文句の1つも言いたくなる。
むしろ尊敬の対象になるくらいなのだから、そういう行動は慎むべきだろう。
私は譲られたから何も言うことは無かったが、結局坊さんのツレは一緒に並んだまま。
私より後ろに並んでいた人にとっては迷惑なのではないのだろうか。
それともそれすら許容するほどお坊さんの地位は高いのだろうか。
出国審査を終えてセキュリティチェック。
これまた行列になっていてどうやら全員分の手荷物の中身を全部調べている。
リュックの中身を全部出させられて、中身を検められる。
絶妙なバランスで詰め込んでいた諸々の荷物を無造作に机の上に放り出しては広げていく。
買ったお土産の包み(といっても新聞紙にくるまれているだけ)まで開けて中を確認。
おまけに確認するだけして片付けは当然の如くしない。
問題無いことが分かるとそれらを再びリュックに詰め込まなければいけない。
しかし次の客も荷物チェックを待っているし、じっくり配置を考えて詰め込む余裕は無い。
係員も早く行けと言わんばかりの無言のプレッシャーをかけてくる。
なんだか最後にして感じ悪いぞ、カトマンズ国際空港。
到着した時と同じく空港の地面から直接タラップを上って機内に入る。
最後に空港の写真を撮っていたら軍人みたいなのにたしなめられた。
空港は有事の際には軍事拠点にもなるので無闇に写真を撮ったらダメな所もあるというのを思い出した。
14時カトマンズ発バンコク行きの飛行時間は約3時間。
しかしその3時間に加えて時差も発生するので時間は4時間以上進む。
ネパール時間の17:15、タイ時間の19:30にバンコクに到着。
カトマンズの空港と比べて改めてバンコクの空港の巨大さと豪華さを知る。
旅の始まりにバンコクへ滞在したときのバーツがだいぶ余っている。
カトマンズは職場への土産になりそうなコレ!というものが見当たらなかった。
そんなわけで職場への土産はバンコクの空港で買うことにする。
現地時刻で20時近かったので土産物屋で何時まで営業しているかを聞くと24時間だという。
広い空港はまるで迷路のようで土産物屋も沢山。
アレ?さっきこココ通らなかったか?と思うくらい広い空港で似たり寄ったりな店。
結局1番熱心に接客してくれた店でお菓子などをまとめ買い。
カトマンズの街角で買ったガネーシャ像と似たようなのが10倍以上の値段で売られていた。
タイは仏教国だからガネーシャは関係ないものかと思っていた。
単純に観光客寄せかと思ったらそうではなく、タイでもガネーシャは信仰されている、と帰国して知った。
行きはバックパック1つ、帰りは土産物袋を手に提げた典型的日本人観光客スタイルになった。
いよいよ旅も終りに近づき、空港価格100B(≒300円)のシンハビールを飲みつつ休憩。
飛行機待合所では当然ながら回りは殆ど日本人。
旅の終りを否応無く実感させられる瞬間。
最後の飛行機もこれまでと同様に後列窓側を指定(カトマンズのホテルでインターネットが出来た)。
この旅で4度目の飛行機だが、全て後列窓側を指定して同じ列には誰も来なかった。
つまり横一列独占して使える。
日本発着便はいずれも7割程は埋まっていたにも関わらず私の横には誰も来なかった。
横に誰か来るかどうかは運の要素が強いが、不人気な後部を指定すれば誰も来ない確率は上がる気がする。
狭い思いしなくてよいし、トイレ立つにも遠慮いらないし、一列ぶち抜いて横になることも出来る。
下手なビジネスクラスよりも快適なんじゃないかと(…ってビジネス乗った記憶なんて無いけど)。
タイ時刻22:10過ぎに出発。
軽食が出るとのアナウンスがあったので何かと思ったらパンケーキ1切れのみ。
さすがにこれでビールを頼むのも気が引ける。
さっさと食事(?)を済ませてしまい、就寝体勢に。
折角横一列空いているので、一列ぶち抜いて足を伸ばして横になる。
キャビンアテンダントが通っても注意されなかったし大丈夫なのだろう。
この日はあまり行動していないはずだったが疲労はたまっているらしくすぐに就寝。

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