ネパール一人旅
2009年8月3日 月曜日
丸1日行動できる最終日。
郊外のバグダプルやキルティプルなどへ行こうかとも思った。
しかし今回の旅のテーマは少しゆっくりする、だったことを思い出した。
前日にパタンへ行って歴史的な建物をいくつか見た。
そこでカトマンズとの違いをそう感じなかったように、他の郊外へ行ってもそう変化は無いような気がした。
あったとしても私の乏しい知識では気付かないくらいなものかと。
そんなわけでこの日はカトマンズの街を適当に歩き回ることでゆっくり最終日を消化することにした。
この日まであまり通っていなかったタメル地区の東側、高級ホテルやブティックが並ぶというダルバールマルグ周辺へ。
現地の人には高級な通りということだが、正直それほどでも…というか全然。
ただカトマンズでは高級の部類に入るアンナプルナホテルの脇には24時間営業のスーパーがあった。
カトマンズの大通りを経由してカトマンズショッピングモールへ行ってみる。
中はテナントが沢山入ったショッピングモール。
しかし閉まっている店も多く、エスカレーターも動いていない。
人も少なくかなり閑散とした店内。
カトマンズの若者が集まるショッピングモールとのことだったがそんな様子は微塵も無かった。
こちらの感覚は分からないが月曜日の午前中(AM11時頃)の状況はそんなもんなのか?
建物内にジーンズメイトとライトオンという店(ロゴも一緒)があったがまさか支店なわけないよな…
あまり冷やかし甲斐の無いカトマンズショッピングモールを出てさらにブラブラ。
カトマンズ1高い建造物という高さ約52mのビムセンタワーなる塔へ行ってみる。
登ることもできたが、景色は何となく想像できたので外観を眺めるのみ。
その後、ジョッチェン通り・通称フリークストリートを歩いて街の中心ダルバール広場へ。
フリークストリートはタメル地区が出来る前までは外国人旅行者が集まる中心だったとか。
今もその名残でゲストハウスやホテルなども点在。
その中の1件がダルバール広場を見下ろす屋上にレストランがあったのでそこで昼飯。
外国人も来そうな所なら確実にビールがあるだろうからどうしてもそうした店に入ってしまう。
定番のエベレストビールとネパール風ヤキソバというチョウメンを注文。
出てきたのはまさに塩ヤキソバといった感じで美味。
前日に食べたラーメン風なトゥクパや今回のヤキソバ風のチョウメン。
いずれも食べやすく美味しかった。
特に何もしないと決めていたこの日の唯一の目的といえば土産を買うことくらい。
職場の同僚にデスクの上に置けるような置物を買って来てほしいと頼まれていた。
土産を買うということは帰るというのが現実に近付いていること。
だから土産を買うという行為はどこか寂しさを伴う。
それはさておき路上に沢山あるお土産物屋を冷やかし。
ヒンドゥーの国だしやっぱり定番は神様の置物か。
そんな中で「夢をかなえる象」という本に出てきたヒンドゥーの神様ガネーシャ。
定番中の定番だろうがそれもイイだろうとガネーシャに狙いを絞って路上土産物屋をウロウロ。
値札など付いていないので店員と直交渉。
最初の言い値からこちらが何も言わずに迷っているフリをしているだけでどんどん下げてくる。
こちらも最初はただ相場を知りたいだけなので適当に話をあわせる。
OK、また来るよ…というと慌ててまた値段を下げてくる。
それを数軒繰り返すうちに大体の相場が分かってくる。
結局は言い値の2/3くらいで落ち着いた。
でも案外アッサリとOKしたからもっと安く出来たのかもしれない。
最初は無謀と思えるくらいの値段を提示しても良かったのかも。
個人的に土産は殆ど買わない旅をしているのでその辺のテクニックは未だ足りない。
街をブラブラしてホテルに戻ってビール飲んで部屋でゴロゴロして夕方にまた街をブラブラ。
何だか旅の最中では実に久しぶりにゆっくりしてるなーと思えた。
それを味わうのが最終日というところがまだ急いた旅をしている証拠かも。
最後の晩飯はガイドブックに載っているカトマンズでは高級な部類に入る店へ。
カトマンズではガイドブックに載っている店にも数軒行ったが一切日本人がいなかった。
大体どこの国へ行ってもガイドブックに載っている店の何軒かには日本人がいるものだが。
もっともどの店へ行っても現地人すら少なかったのでそういうものなのかもしれない。
最後の晩飯なので高級店でトゥクパや肉と野菜の炒め物のようなものを食べた。
しかし結局前日に入ったローカル食堂でも充分に美味しいことが分かった。
考えてみればこっちはネパール料理の基本も知らないわけで、高級店だから特別美味しいと思えるほど舌も肥えていないわけだ。
勿論不味いことは無かったが、無理して高級店に行くほどのことは無いなと思った。
最後は夜でも賑わいを見せるアサンチョークなどを経由。
タメル地区のいつものスーパーでいつものビールを購入してホテルに戻る。
歩いている最中に停電が起きて数秒間ではあったが街全体が一瞬真っ暗に。
電力事情が不安定な国だとは聞いていたが、まさか街全体が真っ暗になるとは思わなかった。
最終日にしてようやくゆっくりした気がする1日だった。
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