韓国旅行
2000年11月1日 水曜日
ホテルでタクシーを呼んでもらい、明洞へ戻ることに。
ホテルへ戻って小休止。
1人が韓国で眼鏡を作りたい、と言っていたので眼鏡屋へ行くことに。
私はこれまで眼鏡をしたことがないので値段の相場は判らないが韓国で作ると安いらしい。
ホテルのすぐ近くで、日本語が通じるという眼鏡屋へ行く。
日本語の話せる店員が応対。
フレームを選び、度数などを調べて20分後には完成。
全て込みで75,000ウォン(7,500円)、これって安いの?
その眼鏡屋で接客してくれた日本語を話せる店員さんに聞いてみた。
「ここら辺で犬の肉を食べられる店はないか。」と。
韓国では犬の肉を食べられるという話だったのでそれならば食べてみようと思っていたのだ。
ところがどうやら近年それが法律で禁止されて、ガイドブックなどには載っていなかった。
と、いうことで現地の人に聞いてみたのだ。
するとすぐ近くにあるという。
眼鏡屋から歩いて30秒ほどの所で店の前まで案内してくれた。
しかしそこはどう見ても日本語のメニューなど書いてなさそうな店。
あまり雰囲気も良くなさそうだったのでそこで犬肉を食うことは諦めた。
晩飯は焼肉にしよう、と満場一致で決定。
明洞市街をウロウロしていて焼肉が食えそうで日本語表記もあった店へ入る。
ここでも店員の1人が日本語を話せて、その人にメニューを貰う。
骨付きカルビ2人前、プルコギ(牛ロース肉)1人前、チヂミ1つともちろんビールも。
ここでも当然のようにお通し感覚で各種キムチが出される。
目の前に鉄板鍋が持ってこられ、そこで肉を焼く。
骨付きカルビは店員が鍋の上でハサミで切ってくれる。
肉と一緒に生レタスの葉やシソの葉みたいなものが出てくる。
焼きあがった肉と一緒にキムチ、ニンニク、味噌等をお好みでレタスの葉に巻いて食べる。
脂っこい肉をサッパリしたレタスで巻いて食べるのは美味かった。
キムチにも色々な種類があるので様々なトッピングで食べることが出来た。
ビールは4本飲んで合計55,000ウォン(5,500円)、まずまずかな。
ホテルへ戻って小休止。
しばし休んだ後に韓国の民族居酒屋でも行こう、ということに。
ガイドブックを見てホテルからすぐ近くで日本語も通じるという民族居酒屋へ行くことに。
内装は日本にもありそうなちょっとお洒落な居酒屋っぽい作り。
そこで頼んだ酒、メニューには「どぶ酒」と書いてあって8,000ウォン(800円)、韓国名マッコルリ。
小さな壷に入っていてトロトロして日本でいう酒粕を集めた甘酒みたいなもの。
甘いのだがピリピリしている、アルコール度は強そうだった。
壷一杯に入って800円は安くて良い。
その居酒屋で飲んでいると隣席で飲んでいた男5人の現地人が話しかけてきた。
「Are you from Japan?」と。
とりあえず「Yes」と答える。
すると何やら盛り上がっている、「I love Japan」などと言う。
片言の日本語と片言の英語でぎこちない会話が始まる。
お互いに酒を注ぎあって乾杯もした。
やがて相手の1人が携帯電話を差し出し、私に喋れと言う。
携帯電話の向こう側は女性で、それなりに流暢な日本語を話した。
電話の女性によると「彼ら(その5人組)は貴方達と一緒に店を変えて飲みたいと言っている」、とのこと。
警戒心が働き、友人に話すとさすがにそれはチョットやばそうだということに。
電話の女性に「我々はお金をあまり持っていない」ということを何度伝えても「お金の心配はない」と言う。
彼らも「No problem follow me.」と言う。
電話の女性は「彼らは貴方達に韓国で良い思い出を作ってもらいたいので奢ってあげると言っている」と言う。
あまり断り続けると相手も気分を害するかもしれない。
我々は遠慮しているのだが"遠慮"という文化(?)が韓国にあるのかどうかも分からない。
もちろん警戒しているというものあったが…。
電話の女性も「本当は彼らと飲みに行きたくないのですか?」とも言われた。
そこまで言われると断り辛くなる、警戒心を抱きつつも彼らに着いて行くことにした。
一緒に入った店は歩いてすぐの繁華街にある飲み屋。
出てきたのはビールのピッチャー、ビールで乾杯。
相手が5人、こっちは3人、やはり不安だ。
それでも彼らとの会話はお互いの片言英語が中心でそれなりに弾んだ。
27,8歳でインターネット関連の企業に勤めているらしく、名刺も貰った。
お互いのメールアドレスも交換した。
韓国で知っている有名人は誰か?
韓国のどこが良かったか?
大学で何をしているか?
等と質問された。
お互い酔っていたのでとりあえずテンション高めてワイワイやったという感じ。
結果として2時間くらい飲んでいただろうか?
8人でビールのピッチャーで5杯飲んだ。
そろそろ出よう、という話になった。
さて、お会計。
友人2人と話して我々もあるだけでも出した方が良いだろう、ということに。
しかしこちらが財布からお金を出そうとすると
「No no no no」と、頑として受け取ろうとはしなかった。
その飲み屋の前で彼らとお別れ。
結局本当にただの良い人達だったのだ。
こちらは最後まで警戒心が抜けなかった。
相手に失礼だが飲んでいても「絶対最後のハメは外せない」と思ったし、常に正気でいるようにしていた。
結果的に彼らは純粋に我々と飲みたかったのかと考えると少々自己嫌悪。
ホテルへ戻るも小腹が減り、3時までやっているデパートの上階へ冷麺を食いに行った。
今思うと非常に良い日韓交流が出来たのだ。
この場を借りて彼らには礼を言わねばなるまい、カムサハムニダ。