韓国旅行

2000年11月1日 水曜日
10時頃に起床、とりあえず飯を食いに明洞の街へ出る。
表に日本語で料理名が書いてあった現地の食堂みたいな所へ入る。
店は開いたばかりのようで他に客はいない。
メニューを見ると日本語での表記もあったので一安心。
私が食ったのは牛肉入り雑炊のようなもの(恐らくユッケジャンなるモノ)。
これまた韓国らしく真赤なスープで熱い辛い。
薬膳料理で鶏が一匹鍋に入ってスープを取るサムゲタンなるモノも3人で食した。
唯一の辛くない料理だった。
ここの店でも食事前にお通しのような感じで各種キムチが出てきた。
白菜のキムチに大根のキムチ、春菊やにらのようなキムチなど色々。
辛いものやキムチを食ったので朝っぱらから当然のようにビールも飲んだ。
満腹になったところでこの日の目的地はカジノ。
ソウル市内に唯一ある合法カジノへ行くことになった。
市街地からは少し離れた所にある高級ホテルにそのカジノはある。
そこへ行くには地下鉄で行くしかない。
初めての地下鉄乗車に挑戦。
ソウル市内の地下鉄は日本の営団地下鉄のように複雑。
ガイドブックと表示板とを交互に睨みながら行き先を探す。
現在いる駅が何処なのか、行く駅がどこなのか、そのいずれも分からない。
迷いながらもガイドブックなどを見ながら探していると
「ドコヘ行きたいんだ?」との声。
60代くらいの現地人っぽいおじぃさんが話しかけてきた。
「シェラトンウォーカーヒルホテルへ行きたいのですが…」
と言うとそれならココで降りれば良いと教えてくれ、乗り換えの駅も教えてくれた。
60代くらいに見えたおじぃさんが日本語を喋れる…ちょっと複雑な心境だった。
目的地までのキップの料金は600ウォン(≒60円)。
地下鉄の造りも車内も日本と殆ど変わらない。
ソウルでは地下鉄でも携帯電話が通じるらしく、喋っている人がいた。
駅名表示ではローマ字もあったので降りる駅の見当はついた。
乗り換えもガイドブックを見ながら無事に成功、目的地の最寄駅についた。
駅からカジノのあるシェラトンウォーカーヒルホテルまで徒歩。
ヒルと名前がついているくらいだから丘の上にある。
本来は送迎バスやタクシーで行くはずの所だ、なにせ高級ホテル。
徒歩で坂を登りつつホテルに到着。
カジノを大々的に宣伝しているかと思ったがそうでもなかった。
そこのカジノは在韓人では入れないという代物、外国人でないと入れないのだ。
ジーパンにトレーナーというラフな格好でも入場可能、入場料もかからない。
入り口では綺麗な衣装に身を包んだ女性がお出迎え、さすが高級ホテルのカジノ。
平日の昼間ということもあってか客の数はそれほどでもない。
ゴージャスな作りの広い室内、壁際にはスロットや電子ポーカーの機器が並ぶ。
フロアー中央にはルーレット台やブラックジャック、バカラなど様々な台。
そういう所へは初めて入ったので雰囲気に圧されてしまった。
カジノ内にある休憩所でまずは休もう、ということに。
ドリンクなどは無料と話に聞いていたのだが、休憩所にいた係員に聞いてみると日本語で
「お代は基本的に要らないが"気持ち"を払ってください」
となんとも曖昧な返事。
気持ちって言われても相場がまったくよく分からない。
食べ物もあるというのでついでだからなんか食うことに。
3人でそれぞれラーメン、うどん、ソバを頼んだ。
私はうどんを食ってまぁ普通の味だったのだが友人の食ったソバがなんとも言えない味。
要するにマズイ…
そば粉を使っていないと思われ妙にツルツルして歯ごたえが殆どナイ。
あんなまずいソバを食ったのは初めてだ。
"気持ち"として10,000ウォン(≒1,000円)払って出た。
たいして美味くもなかったからこんなもんだろう。
さて、いざカジノへ。
とりあえずフロアーを歩いてみる。
ブラックジャックとバカラが人気のよう、ルーレットをやっている人もちらほら。
しかしバカラはルールが分からんので他の人がやるブラックジャックを見ていた。
どうもテーブルによって掛け金の下限と上限が決まっているらしい。
やはり掛け金の下限が低い所のテーブルに客が多かった。
それでもブラックジャックでの掛け金が一番下で10,000ウォン(≒1,000円)
相場はそんなもんなんだろうが、やはり1度のゲームで1,000円を払うのは気が引けた。
友人はスロットやブラックジャックをやっていた。
私も意を決してルーレットに挑戦。
ルーレットはチップ1枚が2,500ウォン(≒250円)。
20,000ウォン(≒2,000円)を払ってチップを8枚貰う。
最初のうちは調子良かったのだが負け始めたらアッという間にチップが全部なくなった。
一時期は8枚のチップが20枚くらいになった。
その時に換金していれば倍以上儲かったのだが…
換金の仕方が判らなかったし他のどの客も換金しようとしていなかった。
"ツキがなくなる"ということを実感した。
結局我々3人のうち全員が負けた。
ブラックジャックをやっていた友人も一時は3倍になったらしいが結局なくなったという。
客の半数以上が日本人。
ポンと1万円を出すオジサンとかいて住む世界が違うという印象。
2,000円でカジノ気分を味わったということで良しとするか。

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