GW弾丸ツアー

2006年5月3日 水曜日
寝床を確保して向かうはこの旅のメインイベントであるわんこそば屋。
先にも出てきた学生時代の東北一人旅時にもわんこそばを食べようと思っていたが未遂に終わっている。
当時は漠然と「盛岡といえばわんこそば」、と思っていただけでわんこそばがどういうものかも知らなかった。
今回は事前にわんこそばとは何か、から老舗の店までネットで調べていって臨む。
店内に入り「わんこそば」か「普通の食事」かを問われる。
当然わんこそば宣言をすると通される2階。
階段を登る途中、早くも椀を重ねるカポカポいう音が聞こえてくる。
2階は修学旅行の旅館で皆で飯を食う大部屋のような雰囲気。
畳敷きの大部屋に長机が沢山並び、結構な客入り。
お椀を重ねるいわゆるわんこそばは3100円。
椀を重ねずにマッチ棒を並べていくタイプなら2600円らしいが、当然椀を重ねる方を選択。
そもそも名物わんこそばを食べに来て椀を重ねないなんて無粋な選択をする人がいるのだろうか。
絵本の中で金太郎が着けているような前掛けを用意され着席。
まずはわんこそばの説明。
やや大きめの椀を手に持ち、その中に店員さんが次から次へと小さい椀に入ったそばを放り込んでくれる。
手持ちの椀に蓋をしたら終了、蓋をしない限り次々放り込んでくる。
小椀15杯でかけそば約1杯、男性の平均は50〜60杯、1つのステータスは100杯。
机には箸休めの意味合いでマグロの刺身、ねぎ・のり・とろろ・なめこおろしなど薬味も充実。
そして店員のオバちゃんがそばを運んできていざスタート!
放り入れられるソバ、一口ですする、あまり噛まずに飲みこんだ方が良いとのアドバイス。
2,3回咀嚼して飲み込む、味がついているぬるめのソバ、普通に美味い、と思う間もなく放り込まれる2杯目3杯目4杯目。
我々3人プラス隣の席の5,60代と思われる夫婦2人。
合計5人の椀に順番にオバちゃん1人がそばを放り込んでいく。
しかし平均年齢30歳未満の我々3人と平均年齢50以上と思われる夫婦2人、当然勢いが違う。
次第にオバちゃんでは手が足りなくなってきたのか投げ入れ役が若い姉ちゃんにバトンタッチ。
なかなかかわいい姉ちゃんだったが、投げ入れのテクニックはオバちゃんの方が上。
姉ちゃんは投げ入れる度につゆがビチャっとはねるのだ。
金太郎風前掛けを付けさせられた意味が分かった。
しかし片手で小椀10杯以上を載せた盆を持ち、もう片手でこちらの椀の中にそれを放り入れるのだから姉ちゃんも大変だ。
ポンポン放り込まれるそばを次々平らげていく。
男性ノルマの50杯を越えたあたりからきつくなってくる。
店員の盆に載った小椀が全部なくなると新しいのを持ってくるために一旦いなくなる。
その間に一息ついて次への体勢を整える。
椀の中に残った汁を捨て(机の上にそれ用の鉢が用意されている)、薬味などを入れたり、お茶飲んだり。
そして店員再登場で再びバトルが始まる。
最初は店員オバちゃん1人vs我々3人&夫婦2人
続いて店員姉ちゃん1人vs我々3人
必然的にワンクールで回ってくる量は多くなってくる。
そして60杯を越えたところで先輩が、70杯を越えたところで後輩も脱落。
いよいよ1vs1の勝負になった。
しかし数分前までは3人で回していたワンクールのそばを全部一手に引き受けることになる。
当然これまでと同じペースで食べられるはずが無く、必然的にペースダウン。
これまで勢いで食べてきたものの、その勢いがなくなると急に苦しくなってくる。
1人になると一気にペースが落ちてアッという間にギブアップ。
結局マグロの刺身やデザートもあったが何一つ食べる余裕が無かった。
それ以前にデザートの杏仁豆腐みたいなのはわんこそばの跳ねた汁でビチョビチョになっていた。
最後に椀を数えてもらう、82杯だった。
男性の平均は越えたが100杯まではやや遠い。
未明2時起床で体調が万全でなかったことを言い訳にすれば次はもっといけるかもしれない。
記録更新のためにも、何より楽しかったし普通に美味かったしまた来たいと思った。
食後1階に下りてみると店内は待っている客がいっぱいで天外にあふれそうなほど。
さすがにゴールデンウィーク、盛岡市内のホテルが満室なのも頷ける。
カプセルホテルに戻ると「本日満室」の貼り紙。
我々ももう少し盛岡への到着が遅ければ寝床が無かったところだ。
それにしても殆どのホテルに加えてカプセルホテルまでもが満室。
ゴールデンウィークとはいえ、盛岡で何を?
皆わんこそばか??
この日の予定は全て終了。
サウナから出て生ビールで至福のひととき(酒は別腹)。
酒が入ると気も強くなる。
わんこそば、もうチョイいけたんじゃないか…

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