グアム社員旅行

2006年3月10日 金曜日
集合は成田空港に18:40だったので慌てる必要も無い。
この日も働く人を考慮して遅い時間の集合なのだが、どうせなら早くグアムへ行ってしまいたい。
夜遅く出発すると殆ど移動で1日が終わってしまう。
これから行く所は常夏の島国。
事前情報だとこの時期のグアムの平均気温は25〜30℃
あまり荷物を増やしたくなかったので日本の寒さは我慢してやや軽装で行くことに。
これから南国に行くことを考えたやや軽装だと駅のホームがかなり寒い。
成田空港の集合場所で同僚先輩後輩らと合流、搭乗券やら何やらを色々受け取る。
グアムまでの航空機はコンチネンタル・ミクロネシア航空。
その書類一式の中に目を疑う文言を見つけてしまった。
"コンチネンタル航空では、機内でのアルコールは有料(5ドルまたは600円)となります"
何だとー!国際線でアルコールが有料!!
飛行機内お楽しみランキング第1位のビールが国際線のくせに有料!?
2時間で到着するソウルへの国際線ですら無料だったってのに。
酒好きの先輩と共にかなり憤慨しながら目に付いた売店、ビールも売っている。
忌まわしき機内で買うと5ドルor600円。
売店ではアサヒスーパードライが270円、エビスビールが300円。
忌まわしき機内で買う値段で2本買える。
多少冷めるかもしれないが航空会社の言いなりに600円で買うのも癪なので売店で買って持ち込むことに。
30円の差ならば、とチョット贅沢なビールを購入。
日本時間の21時近くになってようやく離陸。
フライトが安定したのを見計らって先輩と共に早速1本目のビールに手を付ける。
案の定泡があふれるややぬるいビールを喉に流し込む。
少しすると機内食の配膳。
ドリンクは何にしますか?と聞かれたのでビールがあるからイイよと答えると「それはダメだ」と言われた。
英語で話しかけられているので何がどうダメなのか詳細が分からない。
すると日本語を話せるスチュワーデスが
「アメリカの法律で飲んではいけないことになっています。」
などと言う。
ハァ?!
機内でアルコールの販売をしているのに持込のビールはダメ?!
オイ、責任者出せ!
自分で持ち込んだ物かつ機内でも販売しているものを何で飲んじゃいけないのか納得いく説明をしろ!
…と思ったが
・社員旅行なので一応会社の看板を背負って旅行をしている
・アメリカの法律、というよく分からないものを盾に取られている
・下手に抵抗すると時々ニュースで見る「言うこと聞かない乗客を降ろすためにどこどこ空港に緊急着陸」
…などが頭をよぎり、渋々了解してソフトドリンクのコーラを注文。
自分は社会人、相手は外人、相手はアメリカ(?)、場所は飛行機内…うー我慢我慢。
それにしても、オイ、今お前が客に渡したのはアサヒスーパードライじゃないか。
どうやら機内で売っているビールはアサヒスーパードライらしい。
成田空港の売店でそっちを買っておけば飲んでいてもばれなかった公算が高い。
チョット贅沢なビールを選んでしまってやや後悔。
…にしても今思い返しても釈然としない。
普通にペットボトルのお茶などを持ち込んで飲んでいる人もいたっていうのに。
何でビールがダメなんだ。
ちなみに同僚の1人はビールではなくチューハイを持ち込んでいた。
ソフトドリンクでスプライトを注文してそのコップにチューハイを入れて飲んでいた。
スプライトとチューハイだと見た目には分からない、うーむ策士。
酒も飲めないので機内での時間を殆ど睡眠に費やして3時間半ほどでグアムに到着。
グアム着は翌日の1時過ぎ。
グアムは日本との時差が+1時間(日本が21時ならグアムは22時)。
グアムについた時点で日本時間と比べると1時間経過してしまう。
私はこれまでアジア諸国、欧州と旅してきたがいずれも時差は日本よりマイナス。
つまり目的地に到着した時は時計の針を戻していた。
ところが今回は目的地に到着したら時計の針を進めなければいけない。
何だか時間を損したような気分だ。
日本に帰国した時にはその損を取り返せるのは分かっているが、
これから楽しい海外…と思って到着した途端にもう1時間無くなっているというのは気分的に良くない。
帰国した時に1時間戻ってもどうせ帰国したら家帰るだけだし…
深夜1時だからか入国審査にあまり係員がいなくてやたらと時間がかかった。
そんな中、後輩の1人が入国審査にやたらと時間がかかっている。
そのうちに屈強な男が現れて後輩を別室に連れて行った。
オイオイ、どうしたんだ、大丈夫か。
後に釈放された後輩から話を聞く。
学生時代に中東のシリアへ留学をしたことがあるらしく、それによって尋問(?)を受けたらしい。
シリアというとアメリカ(ブッシュ大統領)が認めるテロ支援国家。
冗談で「テロリストと思われたんじゃないか?」なんて話していたのだが当たらずとも遠からずか。
やはりグアムはアメリカ領なんだということを実感した。
思えば事前に申告する事項の中に「共産党員ではないか」や「ナチスドイツに関わったことがないか」みたいなものもあった。
世界のテロの標的であるアメリカ、神経質にもなるか。
そんなこんなでやたらと入国にもやたらと時間がかかった。
以前TVCMで「遠くの日本より近くのグアム」なんてキャッチコピーがあった。
日本の大渋滞を縫って遊びに行くよりも日本から3時間30分程で行けるグアムへ行こう!みたいなCM。
ただ成田まででの所要時間、成田で搭乗手続きやら出国手続きで渋滞、グアムでも入国手続きやらで渋滞。
どう考えてもグアムの方が遠い(当たり前だが)。
空港の外へ出ると既に深夜だが、日本仕様で長袖シャツを着ていたので早くも暑い。
ホテルへ向かうバスへ乗り込むと冷房で寒いくらい。
外の景色など殆ど分からない真っ暗な中をバスでホテルまで。
ホテルはグアムの中心地タモンにある立派なリゾートホテル、ガイドブックを見るとツインで270ドル〜
会社の景気の話は知らないが、社員旅行に来るたびに「儲かってんのかな」と思える。
部屋はテロリストの後輩と一緒。
職場も微妙に同じで知らない仲ではないのでまぁ良しだろう。
時刻は現地時間で3時過ぎ。
機内で飲めなかったエビスビールを隣室の先輩らと飲み干して1日が終わる。
シャワーを浴びて4時頃にようやく就寝。
そういえば機内で社長以下重役陣を全く見なかった。
あとで知ったところによると2便に分かれてのグアム入りだったらしい。
社長以下は昼間にはグアムについていたとか。
何だよ、我々もそれでいいじゃん…

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