欧州旅日記
2月1日 木曜日
朝ホテルを出てパリ・ノード駅の窓口へ行く。
明日のオランダ行き特急列車の予約をした。
我々はヨーロッパ各国の鉄道が乗り放題になるユーレイルパスを事前に日本で購入していたので少しの追加料金だけでオランダ行きの切符を買うことが出来た。
翌朝にはオランダへ行くのでパリの観光はこの日で終わらせなければならない。
まずはパリ・ノード駅から地下鉄に乗ってエッフェル塔を目指すことにする。
券売機でどうにかして切符を購入8フラン(≒136円)して地下鉄のホームへ。
朝のラッシュアワーの時間とぶつかったのか、ホームがものすごい混雑。
おまけに地下鉄はなかなか来ない。
ようやく来た地下鉄だがホームの物凄い人が乗るものだから車内はぎゅうぎゅう詰め。
とても乗れないと判断して1本目の地下鉄は見送って次を待つ。
おかしい…30分以上待っても一向に地下鉄が来ない。
時々ホームにアナウンスが流れる、しかしフランス語で何を言っているのかサッパリ判らない。
諦めた感じでホームを離れる人もいる。
これは確実に何かがあった、しかし何もかもサッパリ判らない。
意を決して地下鉄を諦めて歩くことにして地下鉄の駅を出た。
地下鉄の駅を出てとりあえず腹が減っていたのですぐ近くにあったマクドナルドに入って朝食。
モーニングメニュー17フラン(≒289円)を食う。
ガイドブックを見るとノートルダム大聖堂なるものを発見。
そうか、ノートルダムもフランスだったのか。
急遽ノートルダム大聖堂もパリでの観光ポイントに加えることにした。
地図を見てパリ歩きのルートを決めた。
まずは南下してノートルダム大聖堂を目指すことにした。
パリの朝の街を歩く、車は結構走っているが人はあまり多くない。
ところがセーヌ川を越えた辺りから明らかに観光客風の人が増えるようになってきた。
そして到着、ノートルダム大聖堂。
第一印象・あぁ見たことあるわ。
日本人ツアー客を発見、そこの日本人ガイドの話しを聞いてみると
「パリから何キロという場合はノートルダムを起点にしております、まさにパリの中心というわけです。」だそうだ。
次に目指すはエッフェル塔。
セーヌ川沿いをしばし歩く。
しばし歩くと見えてくるエッフェル塔。
辿りついたエッフェル塔はノートルダムほど観光客はいない。
一大観光地にしては観光客が少ないとすら思った。
次に目指すは凱旋門のあるシャルル・ド・ゴール広場。
凱旋門の周囲は車が何車線も環状にグルグル回っていて凱旋門にはとても近づけない。
どうやって凱旋門へいくのかというと地下道である。
地下道を通って凱旋門へ上がろうとしたら、ここも料金がかかるという。
金を払えば凱旋門の上まで登れたらしいが余分な金は使いたくなかったのでパス。
これでノートルダム、エッフェル塔、凱旋門へ行った。
残るはルーブル美術館のみだ。
ルーブル美術館は15時以降だと入場料金が30フラン(≒510円)に安くなるという(普段は46フラン≒782円)。
だから敢えてルーブルは15時以降に行くことにした。
凱旋門から伸びるパリのシャンゼリゼ通りをコンコルド広場、ルーブル美術館方面へ向かって歩く。
パリの大通りだけあって人も車も多く、様々な店が並ぶ。
15時なったのを見計らってルーブル美術館へ。
館内広!でかっ!大英博物館よりも大きそうだったし人も多かった。
案内所には日本語の無料パンフレットも置いてあった。
何があるかなんてサッパリ分からないのでとりあえず一番有名(?)なモナリザを見ることに。
モナリザだけは他の美術品とは別格でガラスで守られていた。
館内は迷路のように複雑、時間の許す限り館内をブラブラ。
到る所に「教科書に載ってそうだなー」という絵や彫刻がたくさん。
ミロのビーナスや、ドラクロアが描いたフランス革命なども発見。
閉館時間が17時30分なのだが17時少し前になると次々に部屋から追い出された。
17時30分閉館だから15時以降は入場料が安くなるのだな、納得。
まぁ開館時間から入っても全部を見ることは出来ないだろう。
ルーブル美術館からパリ・ノード駅まで歩き、ホテルへ戻った。
朝、地下鉄を出たところから歩き始めて、ノートルダム〜エッフェル塔〜凱旋門〜シャンゼリゼ通り〜ルーブル美術館〜パリ・ノード駅
ロンドンに続きパリでもよく歩いたものだ。
ホテルに戻って小休止後に晩飯を食いに外へ。
80フラン(≒1360円)のセットメニューを注文。
ステーキにサラダ、赤ワインのセット。
なんかフランスではこんなのばっかり食っているような…。
食後、駅の近くの小さな商店に入って缶ビールを購入。
店を出ると日本語で「あの、日本の方ですか」と声をかけられた。
見ると女の子2人組、いかにも"たった今到着しました"というように大きなスーツケースを持っている。
どうやら駅へ着いたのは良いがホテルの場所が判らなくて困っていたらしい。
どうせ暇だったので一緒に探してあげることにした。
世間話(?)をしながら地図を頼りにホテルを探すが見つからない。
そもそもこっちだってフランスに来て2日、道に詳しいわけではない。
かといって地図を渡されて途中まで案内した手前、やっぱり分かりませんとは言えない。
でもなんで私が地図持って一番一生懸命探してるんだよ、アンタらのホテルだろうが…
住所を頼りにホテルを探すと見つかった。
旅をしていて初めて他人の役に立てたな。
パリでは天気が悪くなくて良かった。
シャンゼリゼ通りなどはいかにもパリ、1本の大きな道で凱旋門もあるだけに壮観。
有名な観光スポットもたくさんあるし、だいぶ観光客で潤っているだろう。
もう1泊くらいしてもう少しゆっくり見てまわっても良かったかもしれないな。
とは言えガイドブックを見て是非ココには行きたい!っていうのは特にもうなかったな。
そういう意味では妥当かつ満喫したフランス滞在だったのかもしれない。