欧州旅日記
1月30日 火曜日
今回泊まったホテルでは朝食がセットになっている。
食堂では色々なパンやシリアルが大量に置いてあり、好きに取って勝手に食べる。
ジュースや紅茶、コーヒーも全てセルフサービス。
朝食を済ませ、まずは明日の目的地であるフランス・パリへ向かう為の鉄道チケットを買うことに。
ところがホテルを出るとなんと小雨…。
いきなり出鼻をくじかれた格好だ。
コートのフードを被って早足で駅へ向かった。
地下鉄に乗ってウォータールー駅へ、もうロンドンでの地下鉄の乗り方はマスターしたな。
ウォータールー駅からユーロスター(Euro Star)と言うパリ行きの特急列車が発着しているのだ。
銀行で1万円を両替してユーロスター窓口でパリ行きの切符を購入、45ポンド(≒8325円)。
キップ購入の際はメモ帳に列車の目的地や発着時刻等を書いてそれを窓口の人に見せる。
そうすると間違いも少なくて済むし、窓口の人も分かり易いだろう。
問題なくパリ行きの切符の購入に成功。
日本の旅行代理店ではロンドン〜パリ間のユーロスターは日本で予約しておいた方が良いと言われた。
また、ガイドブックなどでも日本で予約することを勧めている。
しかし実際に現地で切符を購入してみてそんな必要は全然なかったことに気が付いた。
シーズンオフで空いていたというのもあるかもしれないが全く問題なく切符を購入できた。
日本で予約することを勧めるのは予約手数料等が代理店側に入るからなのかな。
これでとりあえず明日はパリへ行くという予定が出来た。
ウォータールー駅を出てロンドン観光をすることに。
小雨の降る中、歩く歩く。
テムズ河にかかる橋を渡り、有名なロンドンの国会議事堂とビッグベンを見る。
そしてトラファルガー広場、ピカデリーサーカスをうろうろ。
トラファルガー広場は観光地なのだが、雨が降っていたこともあり閑散としていた。
昼飯はSOHO地区なるところの中華街で食うことに。
観光客も多く、日本人も目立った。
適当な店に入り昼飯。
ワンタン入りスープヌードル(決してラーメンではない)とビール。
合わせて8ポンド(≒1480円)、やはり物価は高いわ。
スターバックスでコーヒーも飲んだが、コーヒーは1.45ポンド(≒268円)
昼飯を済ませて目指すは大英博物館。
入場料金は寄付金制。
入り口に大きな寄付金入れ箱が置いてあるが、何も入れなくても問題なく入れる。
大英博物館に何があるかと言うと、
ロゼッタストーン、アテネのパルテノン神殿の彫刻群、古代エジプトのミイラ、マグナ・カルタ、シェイクスピアの初版、ビートルズ(レノン・マッカトニー)直筆の歌詞等々。
古今東西の文化遺産が一堂に会している世界最大級の博物館である。
館内はとても広く、人も大勢いた。
日本人ツアー客もいて、ガイドさんが日本語で喋っているのですぐに分かる。
ロゼッタストーンの周りは人だらけで、そこで日本人ガイドが言っていたのが聞こえた。
「人が大勢いるのでスリには気を付けて下さい」。
あれだけの人がいて、金も払わずに入場できるような所なのだから確かにスリは多そうだ。
どこに何があるかも分からずただ漠然と適当にブラブラと館内を見学。
館内には現地の小学生の社会科見学みたいな集団もいて、各所で座って展示品の絵などを書いていた。
時間を潰すのには適していた大英博物館を出てパディトン駅へ戻る。
ここまで歩いたのだからパディトン駅までも歩いてしまうことに。
今にもまた降りそうだったがどうにか雨は止んでいたので徒歩で駅まで行くことに。
オックスフォード・ストリートをひたすら歩く歩く。
大きな通りなので人も車も店も多い。
東京などに見られるような近代的なビルは殆ど見られない。
どの建物もどことなく古さを感じさせるような作りになっていた。
公園と言うよりもだだっ広い広場という感じのハイドパークで小休止をしてホテルに戻った。
結局殆ど歩き続けた1日になってしまった。
ウォータールー駅〜ビッグベン〜トラファルガー広場〜ピカデリーサーカス〜大英博物館〜ハイドパーク…
晩飯は質素にホテルの目の前にあったファストフード、バーガーキング。
ハンバーガーとポテトのセット2ポンド(≒370円)をテイクアウトして缶ビールと共にホテルで食事。
翌朝の早い時間の特急でパリへ向かうのでロンドンはこれにて終了。
やはり雨が行動範囲を狭めさせた。
バッキンガム宮殿とタワーブリッジは見たかったな。
でも無理に雨の中を傘もナシで歩いてイキナリ風邪を引いてしまっても困るし。
街では赤い2階建てのバスが多く走っていた。
少し乗ってみたかったけれどよく分からなかったのでパス。
人種も色々なのがいた(肌の色もまさに色々)。
どれが生粋のイギリス人なのかは分からないけど。
物価がもう少し安ければ良かった。やはり高いという印象だ。