韓国社員旅行

2003年12月7日 日曜日
朝、軽度の二日酔いで目覚める。
我々社員の為に貸し切られた一室でビュッフェ形式の朝食。
とりあえず胃に優しそうなお粥を食べておく。
この日の18時までは完全な自由行動。
同室の同期と、先月まで同じ職場だった先輩と3人で行動することになった。
何をするといっても特にあてがあるわけではない。
まずは先輩がサッカーのユニフォームを買いたいというので、市場へ行くことに。
そして私は3年前に叶わなくて、今回チャンスがあれば…と思っていたことがある。
犬肉を食す、ということである。
現地の旅行代理店がホテルに特別デスクを用意して、我々に街の案内をしてくれていた。
そこのデスクで犬肉を食べられる店を知らないか聞いてみた。
すると1軒教えてくれて、そこへのおおまかな地図と店名の韓国語を紙に書いてくれた。
場所は明洞、3年前の韓国旅行での拠点にしていた所だ。
韓国の主要観光スポットでもある東大門、南大門、その中間点あたりに明洞は位置している。
東大門をブラブラして、明洞で犬肉を食べて、南大門をブラブラしてホテルへ戻るというコースを考えた。
そしていざ出発。
ホテルと最寄の地下鉄駅を結ぶバスが行ったばかりだったので歩いて地下鉄駅を目指すことに。
少し歩くだけでだいぶ寒い。
昨夜のガイドさんの話によると、この日がソウルのこの冬1番の寒さになり、気温はマイナスだとか…。
肌が露出している部分がヒリヒリするくらいの寒さ。
日本の東京で例えると1ヶ月先くらいの寒さだろうか。
3年前にも歩いた記憶のある道を辿って地下鉄の駅へ。
券売機は小銭しか使えず、小銭を持っていなかった我々は駅員と英語で会話。
昨夜の土産物屋や飲食店、ホテルでは日本語が通じたのでこれが初めての日本語以外での会話。
駅員に英語でこちらの意思が伝わり、3人分の切符を購入することが出来た。
こういうのが海外旅行の醍醐味の1つでもあるな。
前回来た時は地下鉄料金が600ウォン(60円)だったが、今回700ウォン(70円)になっていた。
日本に比べるとこの安さは破格だ。
これまたガイドさんの話だが、これで地下鉄は大赤字だと言う。
しかし国民の足となる地下鉄なので、国が資金面でだいぶ補助をしているらしい。
2度ほど乗換えをして、まずは有名なスポットである東大門市場付近へ。
野球場やサッカースタジアム、巨大デパートが乱立。
少し歩いてデパート上階でお茶を飲んで休憩。
高いところから見るとサッカースタジアムの中は駐車場になっていた。
サッカーは全てソウルの少し郊外にあるワールドカップスタジアムで行うことになったのだろうか。
先輩は東大門付近の地下道にある店でサッカーのユニフォームを安価で買えて満足そうだった。
これでとりあえず先輩の要求は満たしたと判断して、次は私の思い出を巡る所・明洞へ。
地下鉄で明洞へ向かい、3年前に泊まったホテルの前まで行ってみた(何があるわけでもないが)。
所々記憶にある明洞の街を歩き、地図を頼りに教えてもらった犬肉を食える店を探す。
しかし地図がかなり曖昧なもので、その店がなかなか見つからなかった。
寒い日だったので歩くのも段々と億劫になってきた。
諦めかけていた時に街の大きな案内図を見つけた。
その案内図と持っている地図を見比べていたら流暢な日本語で話しかけられた。
「どこへ行きたいんですか?」
見ると50代くらいだろうか、オジさんだ。
「この辺りへ行きたいんですが…」
と地図を見せると
「それならコッチだ、近くまで案内してあげよう。」
もし私が初めて韓国に来ていたのであれば警戒するところだが、3年前にも地下鉄の駅で迷っていた時に親切に教えてくれたおじさんを思い出した。
ただ近くまで案内してくれるというだけだ、素直に付いていった。
その場所へつくと
「だいたいこの辺りだよ。」
と教えてくれて、オジさんはまた歩いて行った。
やはり普通に良い人だったのだ。
しっかりと「カムサハムニダ」(韓国語でありがとう)と言って別れた。
さて近くまでは来たが、肝心の店が見つからない。
恐らく近くへ来ているはずなのだが判らない。
ちょうど近くに現地人が来たので聞いてみるとすぐ近くにあったその店まで案内してくれた。

次へ
韓国社員旅行一覧
最初のページ