参戦記

前日の夕方まで仕事の方がテンパってしまい、筑波のガレージについたのは
夜の12時。出来れば昼のうちに準備を済ませたかったのだが.....。
ガレージのシャッターを開けてまずはオイル交換。
よごれたアルミパネルをすこし磨いた。
前回忘れていたペダルボックスのカバーを取り付け、
ひと休みしていると、林兄弟が到着。
弟が海にいく途中で送ってもらったそうだ。
タイヤをレース用の15インチに付け替えている時に

「おおしたさん、車高落とそうよ。男の15cmぐらい。」

たしかに自分でも少し高いかなとは思っているけれども、
せっかくコーナーウエイトを取ったバランスが崩れることを心配して、
今回はそのままでいくことにした。
思えばこの時にもっとよく見ていれば.....。


予選 
●スタート時F1.5/R1.4
●終了時Fr1.65-Fl1.6/Rr1.5-Rl1.5
●リミッター設定7500rpm


妙な緊張が数日前から続いている。
予選開始の時刻になっても、
前回より路面コンディションは良い。
今回は250/200クラスも混走となるため、15分の予選も
クリアラップを取るタイミングが難しくなる。
ここまで3連続ポールtoウィンの中津氏の1台あとについて
コースインをすることにした。
間にいるNo.49もいつも自分より速い車なので、 ついていけばベストラップを刻めると思う。

ストレートの加速は同等。
MLでの中津氏の発言どおり、160馬力というのは本当のようだ。
それほど攻めているつもりはないが7.7が出る。
相変わらず1ヘアではジャダーが発生。
収まるまでアクセルが開けられない。進入のブレーキングも
かなり手前にしておかないとクリップ近くまでその症状が続くありさま。
同様に80Rでもリアの挙動が安定しない。
原因はリアのトルクロッドのクラックでは無いようだ。

数周後の最終コーナー。中津氏の飛び込みスピードが上がる。
おそらくこれがスーパーラップだ。
1コーナーまでに少し差が付く。
S字でやや差がちじまり1ヘアへ。中津氏と49番が旋回。
中津氏が突然スピン、49番がイン側へ回避するが、 ライン上にオイルが出ている。
自分のクルマのフロントタイヤがオイルに乗って、 車は真直ぐ中津氏へ向かってゆく。
ブレーキを解除してアウト側へ逃げる。
中津氏はイン側へ移動。なんとかクラッシュは避けられた。

1ヘアがこの状態ではタイムアタックにはならない。
なんとか6秒台と思っていたが、これではどうしようもない。


決勝 
●スタート時F(l)1.6F(r)1.65/R(l)1.6-R(r)1.6
●リミッター設定7500rpm


中津氏が6秒台で5番手スタート。さすがにあの状況では ポールポジションはムリだ。
一列はさんで8番手スタート、7番手にはカニ目
前1列はKとケント。この3台はスタートが遅い。
1コーナーまでにこの3台を抜けば5位になる。
スターティンググリッドをできる限り右によせシグナルを待つ。

おそらくいままでで一番のクラッチミート。
軽いホイルスピンで一気に3台を抜く。
1コーナーへ進入。半車線あけイン側を確保。
相変わらずの大渋滞。その半車線へカニ目が突っ込んでくる。
小さい車体。完全にインベタでないとダメなのか?
渋滞中にさらに2台にパスされる。
予選でいっしょだった49番が、S字で土煙りを上げる。
49番はそのまま1ヘアのイン側グラベルへ突っきって、 さらにコースへ 戻るが、
1ヘアは大混乱。なんだかんだで最後尾ちかくまで
ポジションを落としてしまう。

前回中盤でぬいた4AGのあとを追う。
少しずつ近付いてはいるのだが、相手の7秒の人なので、 なかなか追いつけない。
そのうち上のクラスが追いついてきてしまい、 タイムをロスしてしまう。
ジャダーは収まるどころか激しくなってゆく。
結局4AGまで3秒差までおいあげるが、手も足もでずレースが終わった。


順位 車番 ドライバー 型式 車   名 周回 所要時間 トップ差 Km/h BEST
TIME
周回
1 23 武蔵野 明彦 ART MUGEN ART23/98BMP無限 15 15'02.086   122.416 0'59.141 13/15
2 11 小泉 和寛 BP M,Z,A,セブン 15 15'19.604 0'17.518 120.084 0'59.591 2/15
3 53 五味 慎治 VAUXHALL ART・ZETEC−R・7 15 15'29.995 0'27.909 118.743 R1'00.397 2/15
4 41 述井 忠一 VAUXHALL TCRバーキンミディアムライト 15 15'50.082 0'47.996 116.232 1'02.062 2/15
5 86 吉川 勝久 VAUXHALL ガレージロングマンセブン 15 15'54.006 0'51.920 115.754 1'02.710 3/15
6 10 井上 勇 BDG アートBDアルファモチュール7 15 15'54.452 0'52.366 115.700 1'02.415 5/15
7 29 野澤 一幸 ZETEC ウェストスポーツ48ZR 14 15'13.158 1Lap 112.870 1'04.091 7/14
8 21 中津 宏昭 KENT ケータハムスーパーセブン 14 15'29.831 1Lap 110.846 1'04.749 5/14
9 70 市原 幸真 BDR クラフトワン7 14 15'32.635 1Lap 110.513 1'05.487 2/14
10 27 西本 圭之輔 KENT OHV IRCスーパーKENTセブン 14 15'39.635 1Lap 109.689 1'05.620 8/14
11 51 佐橋 裕朗 BDR TRCバーキンBDRスペシャル 14 15'41.383 1Lap 109.486 1'05.692 5/14
12 34 片桐 健二郎 KENT バーキン7 14 15'50.082 1Lap 108.483 1'05.939 3/14
13 18 原  良至 EA11R クラックスカニッチーノ 14 15'59.138 1Lap 107.459 1'06.613 6/14
14 92 萱森 邦彦 ROVER K16 ケーターハムスーパーセブン 14 15'59.343 1Lap 107.436 1'06.628 10/14
15 35 吉田 辰美 TOYOTA 4AG TCRバーキン 13 15'07.281 2Laps 105.487 1'07.725 5/13
16 89 大下 幸治 ZETEC バーキンセブン 13 15'10.739 2Laps 105.086 1'07.966 12/13
以 上 完 走
  9 相沢 隆之 NA6CE ARTロードスターエリート 12 15'13.018 3Laps 96.760 1'13.428 2/12
  7 大山 浩成 COSWORTH ART7コスワースART 9   6Laps   0'59.708 8/9
  71 石井 第雄 VAUXHALL ケータハムスーパーセブン 9   6Laps   1'02.929 3/9
  40 加藤 香平 TOYOTA 4AG デイストRバーキン4AG 7   8Laps   1'04.588 4/7
  31 前田 多保 COSWORTH ジネッタG12 4   11Laps   1'04.311 4/4
  22 青木 禎之 ROVER 18K アウタープラスエリーゼ スタートのみ
  28 関口 敏晴 ROVER 18K グッドウッドエリーゼ スタートのみ
  49 島田 伸之 KENT ケータハムスーパーセブン スタートのみ
'R'マークは、コースレコードを更新しました。従来のレコードタイムは  1'00.526(MC200)


レース後、ガレージに戻り車のチェック。
リアのフレームにトルクロッドに干渉した跡があった。
しかも左のリアだけだ。
ここのクリアランスを比べてみると、
左8mm、右20mm。つまり右が12mm高いことになる。
フレームを持ち上げると、簡単にトルクロッドに接触する。
左コーナーでロールするときにフレームがトルクロッドを持ち上げるという状況になっていたようだ。