カウンセリングにしても、アロマテラピーのセッションにしても、終わった後にわたしのほうも元気になるときと、どっと疲れるときがある。
元気になるときというのは、相手の方とわたしの間にうまくエネルギーが流れて、お互いが癒されたと感じるとき。
一方、疲れたなと感じるときは、お互いの間のエネルギーの流れを妨げるものをうまく感じとれなかったとき。そんなときは、その人のために祈ると同時に、自分の中の何がエネルギーの流れを妨げていたのかをよく見てみる。
ところで、セッション中はとてもうまくエネルギーが流れていて、これはいい感じ、なんて思っているのに、終わってしばらくすると、ひどく疲れを感じることがたまにある。
以前は、そんなふうになったとき、何が起こったのかわからずに、起こったことにずいぶん抵抗していた。そうすると、疲れと苦しみはいつまでも続いたりする。
あるとき、ふと気がついた。
二人の間を通り抜けたエネルギーの流れが、わたしの中のこわばりを溶かし始めているんだ。そんなとき、わたしの身体はだるくなり、一時的に何もしたくなるほどの無気力さに襲われる。
でも、その無気力さにあえて身体をまかせてみる。すると、これまで知らなかった新しい力が自分の中にあることに気づく。
わたしの中の何かが死んでいくとき。
わたしの中に何かが生まれてくるとき。
癒しと気づきは関係の中でやってくる。
あなたの大切な人との間には何が起こっているかな?(【まほろば通信】創刊号掲載1998/10/01)