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テレビその後


最近はブログでもいろいろな文章を書いています。「心の癒しと意識の目覚めのために」もご覧下さい。

オリンピック期間中(特に前半)にすっかりテレビに振り回されたわが家では、オリンピックが終わったらテレビを片付けてしまおう、ということになりました。なんせ一度見始めたらもう完全にくぎ付け状態になって、一歩もテレビも前を離れなくなってしまいます。10年間もテレビと縁がなかったので、ものめずらしい、ということもあるし、なにしろテレビとのつきあい方をすっかり忘れているような感じがしました。

で、閉会式の翌日夜、オリンピックの特集番組を一通り見終わってから、わが家のテレビは買ってきたときの箱に納められ、部屋の隅におかれました。そのうち押入を整理して片付けてしまうつもり、でした。

ところが、実は今もテレビはいつでも見えるところに置いてあります。もちろんコンセントもアンテナもつながっています。テレビ用の台などはないので、買ったときに入っていた箱の上に置いてあるのですが。

再びテレビを取り出したのは、先日の鳥取県西部地震のときです。大きな揺れに驚いてラジオをつけると、鳥取県西部が震度6強との情報。上の日記にも書いたように、これにはびっくりして迷わずテレビを箱から取り出しました。境港市上空からのヘリコプターの映像が流れると、見覚えのある景色に思わず見入ってしまいました。

なければないままでなんとかなるのでしょうが、こんなときテレビの伝える情報量はラジオよりもはるかに大きいことを実感しました。

そんなわけで、今もテレビはそのままです。夜のニュースをたまに見ることがある程度で、全然スイッチを入れない日もあります。まあ、置いていても悪くないかなぁ、という感じでしょうか。上手なつきあいかたができるようになってきたのかもしれませんね。

それにしても、テレビの放つエネルギーはすごいですね。無自覚にこのエネルギーに触れ続けるのは少し怖い感じがします。

【まほろば通信】vol.53掲載2000/10/13)


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Written by Shinsaku Nakano <shinsaku@mahoroba.ne.jp>
Last Update: 2001/06/10