最近、テレビのことについて何人かの方に尋ねられたので、わたしとテレビとの関わりについて書いてみます。
うちにはテレビがありません。もう8年以上前からテレビのない生活をしています。
といっても、もともとテレビが嫌いだったわけではありませんよ。学生時代まではテレビ大好き人間でした。
学生時代の中でも一番いいかげんな生活をしていた頃は、毎日お昼の「笑っていいとも」のテーマとともに目覚め、それに続く30分間のバラエティ番組を見終わったら思い腰を上げて大学へ。食事をし、研究室に顔を出し、特に用事がなければ夕方帰宅。
夕方5時台のバラエティ番組やら再放送のドラマを見た後は、6時のニュースから7時のNHKのニュース。8時台は音楽番組やバラエティ番組、9時にはまたNHKのニュース、10時台は「ニュースステーション」、そんな感じで延々と続いていきます。
当時はほとんどすべての歌番組、音楽番組をチェックしていたので、8年前までの日本のヒット曲ならなんでも頭に入っています。(^_^)
さて、そんなわたしがなぜテレビと縁を切ってしまったのか。そのきっかけになった出来事は就職でした。
就職した当初、会社側が準備してくれていた寮がまだ完成しておらず、3カ月間だけ、わたしはもう一人の新入社員の同僚といっしょに、会社が借り上げていた普通のアパートで暮らすことになりました。テレビをはじめ、冷蔵庫、洗濯機など、すべての生活用品はレンタルです。
大学を卒業して初めての社会生活で毎日くたくたになって帰ってくるので、必然的にあまりテレビを見る時間はありません。それに、テレビは2人の共用スペースに置いてあったので、同僚のことを気にして、ますますテレビを見ようという気になることは少なくなりました。
それに、もう一つ不思議な感覚があったのです。
会社に行くと、毎日毎日、多くのおしゃべりが頭の中を通り過ぎていきます。今思えば、そのエネルギーたるやものすごいものだったと思います。
それだけ多くのおしゃべりの中に一日中身をさらしているのに、なんでまた家に帰ってまでおしゃべりを聞かなければならないのかな?
3ケ月間のアパート暮しが終わり、ま新しい寮に移ったとき、学生時代に使っていたテレビを実家から送ってもらうつもりだったのですが、結局そのままわたしとテレビとの縁は切れてしまったのです。
うーむ、どうもこの話はまだまだ長くなりそうなので、続きは次回、ということで。(【まほろば通信】vol.30掲載1999/11/07)