シドニーオリンピック、いよいよはじまりましたねー。ご存じの方も多いかもしれませんが、わたしはもう10年以上テレビのない生活をしているので、最近のオリンピックを映像で見た記憶がほとんどないのです。しかし、なぜか今回のシドニーオリンピックの開会式のまさにその日から、わが家にはテレビが登場してしまいました。(^_^;)
開会式の日は、午後5時から9時半までしっかり見てしまいました。昨日はもちろんYAWARAちゃん、そして今日は野球の日本対アメリカ。(うー、残念ながら負けてしまった、、、、)すっかりテレビにはまっています。
前にも書いたけど、スポーツって何か深いところを揺さぶるものがありますね。人間はハイになりたい生き物だ、という定義がありますが(今作りました(^_^;))、スポーツをしたり見たりすることは、まさしく人間をハイにしてくれます。心の深いところからエネルギーが込み上げてくる感覚。涙もこぼれてきます。
ところが一方で、テレビがやってきて困ったこともあるのです。当然のことですが、時間がとられて他のやりたいことができなくなってしまいます。まあ、これは「オリンピックが見たい」というのが一番の目的ですから、しようがないとしましょう。でももう一つ、テレビってとても疲れてしまうのです。
10年前、テレビを見なくなったときのことを思い起こしてみました。ちょうど大学を卒業して就職した頃です。大学時代は比較的人付き合いが少ない生活を送っていたのですが、会社勤めを始めるとそういうわけにもいきません。毎日多くの人に出会い、さまざまな情報が頭の中に入ってきます。そんな生活の中で、家に帰ってまでテレビのおしゃべりを聞くのはつらいなあ、という感じがしていました。そのうちテレビと縁が切れてしまったわけです。
そして今。会社勤めのころのようにひっきりなしにいろんな人と関わっている、というわけではありませんが、毎日いろんな人に合い、お話をうかがい、そして話をする。そんな生活の中で、夜一人になったときにまでテレビから流れてくる大量の情報とエネルギーを受け取るのは、やっぱりちょっとつらい感じがしています。
もちろんテレビそのものが悪いものだとは思っていません。わたしも、これまでもテレビから多くの恩恵を受けてきたし、今まさに受けています。(^_^)
でも、もし、わたしのこの文章に何かひっかかるものを感じた方は、ちょっとテレビのスイッチを切って深呼吸してみませんか?心の深いところからささやきかけてくる声が聞こえるかもしれませんよ。
さて、シドニーオリンピックが終わった後もわが家にテレビがあるかどうか、それはまだわかりません。(^_^)(【まほろば通信】vol.51掲載2001/09/17)