前号の「『そのままでいい』ということ」を読んだ読者の方からメールをいただきました。簡単に要約すると「そのままでいい、と言われても、今のこの苦しみがこのまま続くなんて耐えられない」という内容です。
そういわれて、先週号の文章を読み直してみると、わたしの言いたかったもう一つの大切なことを書き忘れていることに気がつきました。
「そのままでいい」というのは、これから先もずっと今の状態のままでいることが一番いい、ということではないのです。
今のこの瞬間、あなたがその状態にいる、その苦しみを感じている状態にいる、そのことをあなたの全存在をかけて感じとって、味わってほしい、ということです。
もし、今のこの瞬間の苦しみをありのままに感じとることができたら、その苦しみは否応なしにあなたから離れていくでしょう。もっとわたしのそばにいてー、と思ったとしてもです。(^_^)
苦しみに対して抵抗しているということは、結局のところその苦しみにしがみついているということなのです。
「そのままでいい」ということに心の底から気づいたとき、本当の変化が起こります。(【まほろば通信】vol.26掲載1999/09/23)