今一度確認。
わたしたちの心の中には(もちろん、外でもよい)すべてを知っている、その中心となっている部分がある。普段、わたしちたちの多くはそのことを忘れている。そのために、この人生は苦しみや不安や悩みばかりが多いように見えてしまう。
しかし、その中心の存在を思い出すと、人生で起こっていることの意味を理解することができるようになり、それまで苦しみや不安や悩みだと思われていたさまざまなことがらに対する見方が変わってくる。人生が少しずつ楽になってくる。それ以前とはまったく違った視点からものごとを見ることができるようになってくる。
もし人生に目的があるのだとすれば、その中心の存在を静かに感じていること、それだけが目的であることを理解する。
そこに至るには多くの道がある。それぞれの人がその人にあったそれぞれの道を行けばよい。
いや、気づいてるかどうかは別にして、すべての人がその道を歩んでいる。
他の誰とも違う、あなただけの道を歩んでいるのだ。願わくば、その道中を心ゆくまで楽しんでほしい。心地良い思い出として、その旅をふりかえる時まで。(【まほろば通信】vol.33掲載1999/12/22)