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「生きているということ」と「不安」


最近はブログでもいろいろな文章を書いています。「心の癒しと意識の目覚めのために」もご覧下さい。

スペースまほろばのトップペ−ジの左側にある小さな枠の中に「今日の一言」というコーナーを作っているのをご存じでしょうか。毎日の生活や仕事の中で感じたことを短い文章で書いています。「今日の」といいながら更新するのは1〜2週間に1回のことが多いのですが、、、。

先日この欄で、わたしが最近気に入っている短い言葉をご紹介したのですが、その中で「不安を感じたり、困難に直面したときにこの言葉を読むと〜〜〜」というような書き方をしたところ、「中野さんでも不安を感じたりすることがあるのですね」といようなご感想をいただいて、ちょっと意外に感じた、ということがありました。

その方によれば「中野さんはいつも天国みたいなところにいて、なんの不安も恐れもないのではないかと思っていた」そうです。うーむ、まるで神様のようですね。(^_^;)

残念ながら、わたしも不安や恐れを感じることがあります。そういう意味ではセラピーを受けにこられる方となんの違いもありません。ただ、一つ大きく違うのは、自分の中に不安や恐れが生まれてきたときに、それにどう対処したらいいのか、ということを意識的に学び続けている、ということでしょうか。

人間として生きている以上、不安や恐れがあるのは当然だと思います。それらの不安や恐れはもしかしたら、「死」と密接に関連しているのではないかと思います。死と不安や恐れの関連について詳しく述べることはここではしませんが、不安や恐れは人間の存在の一番深いところと関連していることは間違いないでしょう。

そうだとすると、それを消し去ることはできません。不安や恐れに人生を支配されてしまわないようにするには、それらをしっかりと感じとること、それらがそこにあることを認めることです。

人間が生きていくなかで経験する苦しみの多くは、「生きているということそのものに由来する根源的な不安から目をそらしている」ことから来ているような気がするのです。

そして、そのことに深く気づいたときに、「今ここにある天国」への道が開かれるのかもしれません。

【まほろば通信】vol.98掲載2004/04/09)


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Written by Shinsaku Nakano <shinsaku@mahoroba.ne.jp>
Last Update: 2004/10/14