前回は、アロマが、自分自身に気づき、自分自身の存在をそのまま受け入れるきっかけになった、というお話でした。それに関連して、もう少し具体的な体験談を。
上にも少し書いたように、かつてのわたしは、実存的な孤独感とでもいうものに激しく苦しんでいた時期がありました。それはもう、自分の身体がばらばらになってしまうのではないかと感じるくらいの激しい苦悩でした。
そんなときは、夜はもちろん眠れないし、外に出るのも不安でしょうがない、というような状態だったのです。
そんなときにアロマのマッサージはわたしの心と身体を深く癒してくれました。
そのときに感じたのは、わたしは、本来は自分の中にあった多くのものを切り捨てていたのだ、ということ。ほんとは自分であるはずのものを、まるで見知らぬものとして自分から切り離していたのですから、不安や孤独感を感じてあたりまえだったのですね。
そのことの意味がわかったとき、自分から切り離して、ばらばらに存在していた自分自身のパーツ?を一つ一つ統合していく作業が始まったわけです。(【まほろば通信】vol.38掲載2000/02/19)