少し前に、この「スペースまほろば」の活動とアロマテラピーはどういう関係があるの?という質問を受けたので、なぜわたしがアロマを始めたのかをあれこれ考えていました。
そのあたりを、何回かにわけて少し書いてみたいと思います。
アロマテラピーでは一般的に、香りとマッサージの相乗作用によって、疲れがとれたり、リラックスしたり、元気がでたり、という効果が強調されています。それはもちろん一番ベースにあるもので、アロマを受けた方のほとんどが体験します。
しかし、わたしがアロマにはまるきっかけとなったのは、それに加えて、アロマのマッサージが、自分自身に気づき、自分自身の存在をそのまま受け入れるきっかけになった、ということでしょう。
現代人の多くは程度の差こそあれ、身体を無視して頭の中だけで生きているようです。かくいうわたしはその最たるものだったのかも(^_^;)。身体の存在を無視して、思考で組立てられた人生を一生懸命に生きようとしていたのですね。
そのうちに身体が反乱を起こして、身体の言い分を聞かざるを得ない状況が起こったわけです。当時のわたしにとっては非常に苦しいプロセスだったけれど、そのときに出会ったものの一つがオイルマッサージ〜アロマテラピーでした。
それまで、青年特有の哲学的とも見える問題に苦しんでいたつもり?だったのに、アロマを通して、自分が身体を持った一個の存在である、ということを受け入れ始めたときに、その問題そのものが消えていきました。
なんの理由もなく、ただ「在る」のだ、ということを理解し始めたのかもしれませんね。(^_^)(【まほろば通信】vol.37掲載2000/02/07)