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■再誕生■


にかく驚いていました。生きていること、存在しているということそのものにびっくりしていました。なにせ、あらゆるものが「ある」のです!そこに、そのように!

をわかりやすくするために、12月半ばのその日の体験を「再誕生」と呼ぶことにしましょう。

っくりとあたりを見回してみれば、そこにあるすべてのもの、テレビや本棚や椅子や机やこたつやふとんなどなどは、その「再誕生」以前からもそこあるものばかりで、何一つ変わったことはないのですが、何かがまったく違うのです。違う世界に来た。それが実感でした。

でもときどき、世界が急に明るくなったように感じるときがあります。こころの中で何かが開いたような感覚、とどこおっていたエネルギーが流れ始めたような感覚、自分自身が拡がったような感覚、とともにその感覚はやってきます。今は慣れてしまったのでそんなことはないのですが、その昔会社勤めのころはそれが起こったとき、真剣に「蛍光灯を変えたのかな?」なんて思ったこともありました。まさにそんな感覚です。

、少し冷静になって考えてみると、こんなふうにも言えるかもしれません。「再誕生」の体験は、自分の内側ではじめてエネルギーが流れた体験だったのではないか?それ以前は、自然のエネルギーの流れをあまりにも強く抑圧していたため、それが非常に激しい現象として現れたのかもしれません。

すから、すべての人が同じような激しい現象として、ある種の目覚めあるいは覚醒と呼ばれるような体験をするわけではないのかもしれません。人間の自然な成長のプロセスにさからうことなく成長してきた個人は、もっとおだやかな過程を経て、同じような認識に達するのではないかと感じています。

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Written by Shinsaku Nakano <shinsaku@mahoroba.ne.jp>
Last Update: 2001/04/03