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中野の箱庭(前半)


 このページでは、わたしが1994年から1995年にかけて作った13回シリーズの作品を紹介します。東京転勤後、会社勤めのかたわら、箱庭や心理学の勉強をしながら自分の将来の道を模索していた時期の作品です。

 前半は激しいエネルギーの動きが表現され、後半は静寂の中で「死と再生」が象徴的に表わされているようです。最後の箱庭を作ったころ、会社勤めに終止符を打って新しい活動を始めるこころの準備が出来ました。ダイナミックなエネルギーの流れを感じてみて下さい。

(このページは写真7枚、約200kB、少し重たいので写真が表示されるまでしばらくお待ち下さい。)
後半の箱庭はこちら・・・第8回〜第13回へ

箱庭写真01 【第1回目】1994/08/17作成
学生時代以来、数年ぶりに箱庭を作りました。夢分析の「初回夢」と同じように、最初の箱庭にはその後のセッションで取り上げられる主要なテーマが表現されることが多いのですが、これ以降の箱庭のエネルギーがあまりにも強烈だったためか、あまり印象に残っていません。ピアノ、音楽隊、大仏様、など、その後の箱庭になんども出てくるモチーフが早速登場しています。とても美しくて女性的な印象です。
箱庭写真02 【第2回目】1994/09/21作成
早速、マンダラっぽいイメージがあらわれてきました。前回とはうってかわって、荒々しく、男性的な印象です。わたしは几帳面な性格だったので、砂をどけて下の青い地を出すときには、いつもきれいに砂をどけてしまわないと気がすまなかったのに、このときはそうでもなかったのが自分でも不思議でした。岩の裂け目からエネルギーが流れ出した印象かな。大仏様が世界全体を見渡しています。
箱庭写真03 【第3回目】1994/10/15作成
作ったときには全然気がつかなかったのですが、後で写真を見てびっくりしました。前回のちょうど裏返しになっています。ピアノと音楽隊の演奏する曲は葬々の曲でしょうか。グレートマザーの胸に抱きしめられたまま死んでいった男の子、というイメージがうかびました。この中では唯一明るいイメージのある右上に向かって這い上がっていくヘビが次の展開を象徴しているようでもあります。
箱庭写真04 【第4回目】1994/10/26作成
ちょっと恥ずかしいので、あまり詳しい説明はいらないですね。前回と前前回の箱庭が統合されました。これを作っている最中、なんだかものすごく楽しくなってきて、エネルギーがどんどん流れてくる感じだったのをよく覚えています。これを見て皆さんの中に起こってくるいろんなフィーリングを楽しんでほしいと思います。
箱庭写真05 【第5回目】1994/11/02作成
前回に続いて、もうなんだか止まらない〜、っていうような感じでした。いろんなものをすごい勢いで、ばんばん置いていったような記憶があります。これまでいつも隅にあったピアノも灯台のそばまでやってきて、楽隊といっしょに楽しい音楽を演奏し続けています。これまで常に世界全体を見渡していた大仏様が初めて転がってしまったのは、次への展開を暗示しているものがあり、とても興味深いものがあります。
箱庭写真06 【第6回目】1994/11/09作成
写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、ほとんどすべてのものが逆さまになって、頭から砂につきささっています。大きなエネルギーの転換点になりました。それまでの価値観がすべてひっくりかえってしまったのかもしれません。でもピアノと音楽隊だけがいままでどおり演奏を続けているのも興味深いところです。
箱庭写真07 【第7回目】1994/11/16作成
砂を全部真中に寄せて、高い山を作りました。山の頂上には花瓶が埋められていて、その花瓶の口に灯台が逆さまに入られています。そして、その上にはヘリコプター。キスするカップルの下にはあかちゃんと骸骨。その上にヘビと貝殻のネックレス。あらゆるエネルギーが爆発したようです。いったい何が起こったのでしょう。

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Written by Shinsaku Nakano <shinsaku@mahoroba.ne.jp>
Last Update: 1999/09/27