==============================================================================  4インチカラーTFT型LCDで、ゲーム画面をうつすって?  IR3P89使用パチンコ台「桃太郎日記2」LCD RGBモニタ変化法 その2  1995−01−14                    Shi−MAD ============================================================================== 0、はじめに  「その2」ってことは、その1があったらしいですが、その1より内容がまとも らしいです。 1、目的  デジットで売られていた「桃太郎2(桃太郎日記2)」を、ゲーム機等のRGBモ ニターに使ってしまう。 2、接続方法  以下の回路図通りに接続すれば、68のRGB信号はうつるはずですが、画面が暗 かったり、逆に白っぽくうつるかもしれません。そのときは基板に半固定抵抗が2つ ついてますが、どちらか1つを回して下さい。どっちの半固定抵抗だったかは、今現 物が手もとにないので、忘れました(ぉぃぉぃぉぃ・・)。  機種によっては\の半角が¥の半角に見えると思いますが、その場合は¥を\に読 み変えて見て下さい。 X68000 etc.. SHARP IR-3P89 15pin Analog RGB Vcc(+5V) IC Pin NO. | ______ +--\\~~~\ H-Sync--------------\\~~~\ || >-------------------------- pin 9 ______ || >----//___/ ( C-Sync ) V-Sync -------------//___/ 74LS86 * 2/4 R -----------*---------| |--------------------------------- pin 1 | G -------------*-------| |--------------------------------- pin 2 | | B ---------------*-----| |--------------------------------- pin 3 | | | 0.1マイクロF * 3 < < < > > > 75オーム * 3 < < < | | | ~ ~ ~ GND  簡単な回路ですね〜。上のEX−ORの部分は水平同期と垂直同期から複合同期を 作成しています。EX−NORがあれば1ゲートでOKですね。下の部分は、75オー ムで終端し、0.1μFでACカップリングします。積層セラミックコンデンサでい いです。あとは、回路図には書いてませんが、グランド回りや、パスコン、ICの電 源に注意して下さい。  ちなみにIR−3P89はRGB入力を2つ持っていまして、切り替えて使うこと もできます。参考までに、RGB入力2は6、7、8番ピンで、R、G、B入力となっ ています。切り替えは36番ピンでL若しくはオープンで入力1でHで入力2が選択 されます。参考までに・・・。  他にゲーム機等のRGB出力を繋ぐ場合ですが、複合同期信号がTTLレベルで、 RGB信号が75オーム終端で1Vp−pだと、簡単に繋がると思いますが、直接つ ないだことはないのでわかりません。  基板側の説明ですが、IR3P89の各ピンへの接続は、接続するピンに繋がって いるパターンをカットしてから、IR3P89の足に半田づけするか、接続するピン の足を基板のパターンから浮かして、足に直接半田づけするかしてください。要する に、接続する信号ピンは、基板からIR3P89にもともと繋がっている信号(桃太 郎日記2のCRTCからのRGB信号)を切り放して、新たに別のRGB信号をブチ 込むわけです。  IR3P89の各入力は0.5Vp−pらしいのですが、今回は1.0Vp−pで 使用してます。最初は分圧抵抗入れたら画面が暗かったので・・(もしかしたら、明 るさの半固定抵抗をまわせばよかったのかも・・・ま、いいか)。そこらへんは、各 自いじってみて下さい。  あ、そうそう、IR3P89の複合同期入力だけは5Vp−pで使うので、TTL レベルではない複合同期出力をもつ機械に繋ぐ場合には、コンパレータとかでTTL レベルぐらいにしておいて下さい。  さて、「桃太郎2」の電源ですが、基板のシルク印刷で「J1」と書かれた8ピン のコネクタがあります。ここに、以下のような電源を供給して下さい。  1ピン +12V  2ピン + 5V  3ピン + 5V  4ピン  GND  5ピン  GND  6ピン − 8V  7ピン − 8V  8ピン −20V  とりあえず、買ってきた状態で電源を接続すると、バックライトがついて、画面に 「桃太郎日記2」とアニメーションが始まりますが、しばらくすると「エラー係員を およびください」と表示されてしまします。ここで不幸だとバックライトが半分ぐら い光ってないとか、LCDのドットが多数死んでいるとかが発覚します。バックライ トは完全に光らないと使い物にならないので、バックライトを交換するか(バックラ イトだけってSHARPでうってるのだろうか・・・)、あらたに「桃太郎2」を買っ てください。LCDのドットが死んでるのはある程度はしょうがないです。TFT型 の宿命ですね。私のは2ドット死んでました。  参考程度に適当に測った消費電流を書くと、  +12V 320mA(ほとんどの消費はバックライトだな)  +5V  143mA(ただし、ROMを除いた、Z80やCRTCの消費を含む)  −8V  32mA (もうちょっと、流れるかもしれない)  −20V 0.5mA  まぁ、以上のような電源を用意できればいいんですが、結構じゃまくさいですし、 車に載せる時に困りますよね。そこでDC−DCコンバータの出番ですが、都合よく 使えそうなのがなかなか見つからなかったので、自作しました。といっても、殆どの 面倒をICに見てもらうので回路は簡単ですが、マキシム社のICの値段が高いです。 千円以上します(共立で)・・・。  以下のようなブロック構成で電源を作成しています。手持ち部品に合わせたので、 やや複雑なような気もします。 (+12V)−+−>7805>(+5V)        |        +−>MAX641>(+36V)(ゲームギアチューナー用電源)        |        +−>MAX635>(−10V)+−>7908>(−8V)                        |                        +−>ICL7660>(−20V)  7908のドロップ電圧は2V以上だったと思いますが流す電流が少ないので−8V は取れるはずです。また、ICL7660を使用最大電圧付近で使用しますので、 ちょっと注意が必要ですね。7805は、かなり発熱するので放熱器とかには十分注意 が必要です。  え?電源部の回路ですか?また今度にしましょう。  げ?ゲームギアのチューナーを使ってテレビが見たいですって?それも、また今度 にしましょう。  最後に、基板の内、必要なのはIR3P89とその周辺の抵抗やコンデンサです。 ですので、コンパクトにしたい場合や、消費電流を押えたい場合は、基板を小さく切っ てしまいましょう。切ると、かなり+5Vの消費が押えられます。 3、参考  FTZの匿名希望のゲスト様には、IR3P89についての資料をいただき、感謝 感激、雨嵐です。どうもありがとうございました。 4、おきまりのことば  本解析資料により、なんらかの損害が発生しても当方(Shi−MAD)は、一切 の責任をおいませんので、そのつもりで。本資料の転載は、御自由にどうぞ。 5、おまけ  部品は手持ちの物で適当に変更して下さい。  バックライト電源には注意しましょう。AC200Vです・・・ビリィ。  IR3P89に桃太郎2のCRTCの出力するようなRGBをブチ込むと、明るさ 調節が別のところでできるようになるんですが・・・まぁ、それは「その1」でやっ た方法ですな。 6、その他  連絡先は以下のネットで・・。 (大阪)680*0 Freak BBS 526 (大阪)RAMS-NETWORK 429 (大阪)はーとふるねっと 11 (大阪)FTZ-NET 711 (大阪)PowerStation PS0026 (東京)PANIC BBS 790   Shi−MAD でした。 (EOF)