最新 2002.Jly.20
これまでまともな高速道路がなかったといわれる奈良県に、
やっと南北をまともに縦断できる高速道路が出来るといわれます。
現在の大和盆地内の南北往来を見ると、R24バイパスとR169しか見当りません。
R24バイパスについてたどってみると:
R169は、元R24だったような気がする。天理を抜けて桜井までずっと片1車線。
日中はそれほど混雑しないが、天理、桜井付近では良く混雑する。
さて、京奈和自動車道の経路ではっきりしているのは、郡山ICから南側だという。
つまり郡山ICから木津ICまでは、全くの白紙状態。
したがって、当面は現在のR24バイパスを通らざるを得ず、交差点や車線が減る高架道路といい、
不完全なままの供用となる。
当面の問題は、平城京跡をどう迂回するかにあるという。
平城京の下をトンネルで通過する
のが、一番とはいえ埋蔵物の調査でどれくらいの年季がかかるやら…
地下40mも潜るのも逃げの手ではあるが。距離から見ても3kmと結構なものになりそう。
(R309の河合トンネル2.6km、第二阪奈のトンネル5kmと長いトンネルが奈良県にはゴロゴロしてるのだが)
次善策としては
大和郡山環状線・枚方郡山線(富雄川沿い)にそって作る
のもあり?
もっとも、これだと北側は京奈道路からかなり離れてしまう。
阪奈道路、第二阪奈の両方へ滞りなくに接続できる利点はあるが。
無理に京奈と奈和をつながずとも、分散を図る意味では阪奈に接続するに留めるのも
解の一つかもしれない。
その上で現在のR24バイパスを少しずつ完全な立体交差に直していけばいいだろうか。
あとは平城京の西端と西大寺駅の狭間を縫って、押熊を抜けるのもある?
あくまでも個人の勝手な想像であるので、本気にしないように。
1998.Oct.17 記す
とかなんとか書いていたら、10月20日夜、研究会があったそうな。
最高時速100kmの高速道路が市内を通過する際の環境・景観問題に触れ、
注目される地下ルートは「高架橋の二倍以上の莫大なコストがかかり、市内の東西道路との連絡も困難」
と解説されたとのこと。
代替案として現在のR24バイパスをすべて立体化し、大量輸送の公共交通機関を整備し、
パークアンドライド方式の交通規制を充実させるべき、渋滞解消=高速道路の図式から脱却した
生活道路整備を訴えているという。
(奈良新聞 1998.Oct.21より抄録)
とはいうものの、阪奈、第二阪奈との接続については言及されてたのかな?
平城宮跡の下にトンネルは反対
4月から平城宮跡を守る団体のかたと私信を交わしてきたのですが、
改めてこのページを見るとどっちなのかあいまいだったのに気づいたのもあり、
改めて表明。
類似ケースとして東京湾横断道路があります。これを見ると:
・膨大な建設費。地下40mに達するための前後の傾斜部分も長くとる必要があり、
・東西交通とのインターチェンジも設けるなら、地下40mまでぐるぐる掘り下げる必要がある。
・40mという高低差は法隆寺なみの高さ。
・直径12mのトンネル2本となると全体の幅は35m級。ちなみに現在の東大寺は高さ47m、幅57m。
・側路まで作る4本案だと80m幅。
・工費を掛けてまで、それに見合うだけの需要が本当に見込めるの?
・現状の横断道路ですら黒字になる見込みがほとんどない(少子化社会、膨大な維持費)
・ましてや人口比、経路面でもほとんど期待できない
・排気トンネルが大和盆地ににょきっと生えてあおによしな景観が台無し
・肝心のあおによしな景色が楽しめない
また、ほかの要素には:
・料金所渋滞はどうするつもり?
・周辺道路が改善されたら、なおさら有料道路部分を利用しなくなるのでは?
歴史面では:
1300年の自然による地下水脈によって保存されてきた木簡という史料が、
トンネルによって地下水脈が損なわれれば、永久永劫に失われることである。
余談ですが東京都の地下鉄も今は暑くなっています。
どうしてもというのなら:
水平ボーリングも行ってはどうでしょう。
地下水脈に支障が少ないと思われる小径(数cm?)で掘り進み、浸出する地下水の量を測定することができませんか。
本当に地下水脈に支障が出ないのなら、浸出水量も少ないでしょう。
もし浸出水量が多すぎるならば、トンネル工事は無理だと判断できるでしょうし、
調査の横穴を戻すのもそれほど困難ではないと思われます。
水脈にあたって断念したケースが九州の高千穂にあります。
完全連続立体交差案に賛成:
排気ガスに関しては、低公害化推進、渋滞減少、および電気自動車の台頭で楽観してます。
またETCゲートを適切に設置し、通行速度をチェックしてやればよいでしょう。
さらに連絡する各高速道路・有料道路の通行料も応じて割引(特に第二阪奈)してやればどうでしょう。
ただし車載器を無料に近い値段で提供できること(あるいは義務付け)が前提です。二輪も含めて。
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