◆カナディアンコーヒーハウス
よっちゃんのお店。

三平にいた よっちゃん。ある人のおかげで、やっと見つけたよ。

「こんちは」
『・・・変わんねぇなぁ』
「よっちゃんも、変わんねぇなぁ」(少しおでこが広くなったかな?)
『高橋くんが来るって聞いてたけど、誰だろうって思ってた。
そう言えば、カウンターにニキビの高校生がいたなぁって思い出したよ(笑)』

一時期国道沿いに沢山できた、ログハウス造りの喫茶店。
細長く天井の高い店内には、よっちゃんの点てるコーヒーの香りが満ちていた。
「よっちゃん、コーヒー うまいよ」
『コーヒーしか取得がねぇからよー(笑)』

サイフォンでコーヒーを点てるのにあこがれた僕は高校生。
今あの頃のコーヒーがよみがえった。

「ねぇ よっちゃん、マッチとかコースターとかないの?」
『無い。そういうの作るとお金かかるから(笑)』
よっちゃんは、小さなメモにお店のはんこを押してくれた。