私の「コンピュータ」履歴書 No.14

仕事


前回書いてからかなり時間が経ってしまい、書いている本人自体、いったいどういう話をどこまでしたのか、すっかり忘れてしまっているのですが、今回もそんなことは気にせずに適当に書き進めていきましょう。

とにかく、だらだらとM1(大学院修士課程の一年目)を過ごした私なのですが、それも終わってM2に進級(と言うのか? 修士課程を1年間経過すると自動的にM2と呼ばれる仕組みだった)しました。で、M2の年度は、一般的には修士論文を書いて、でもってそれが合格ということになれば、めでたく修士課程終了になります ←そうすると一応「〜学修士」みたいな称号が与えられるのですが、まあ普通使わないですよね、恥ずかしくて。「〜学博士」ならともかく。
修士課程を修了すると、その後の進路をどうするか、ということが当然のごとく問題になってきます。で、一般的には「博士課程に進む」「就職する」の二通りの進路が考えられるわけです。博士課程に進むには、何らかの選考があるはずなのですが、少なくとも私の行っていた研究室で見た限りは、修士論文が通って、なおかつ、博士課程に進みたい、という希望を出せばそれで通っちゃうみたいでした(世間一般どこでもそうなのかは知りません)。

さて私は、と言うと、まあこの世界もかなりいろいろと見ちゃって、別に嫌じゃない(というか、それなりに楽しかった)けど、他の世界も見てみたいなあ、お金も欲しいし、とかいうことでかなり安直に就職することに決めました。
同じ学部(いや正確には、大学院では学部に相当するものを「研究科」と言うんですが)での、就職先はどんな感じなのかなあ、と調べてみると、大半が電機・情報関連メーカのようでした。F社とかH社とかN社とか…。でもって、これらは大学が推薦を出して、それでほぼすんなり決まってしまう、という世界でした(今はどうなっているのか知りませんが)。
さて、ここで事件というか、問題というか、まあそんな大袈裟なことではありませんでしたけど、とにかくある出来事が起こりました。
当時、同じ研究室にいたM2は私を含めて2人だけ。私は就職希望で、もう1人は博士課程進学希望でした。また、その研究室は、学部の敷地から外れた別の場所にある建物にあって、講義の無いM2の院生はほとんど学部の建物に行くことはありませんでした(私の記憶でも、学部の建物の方に行ったのは年に片手の指で足りるほどの回数)。
そのため、その研究室に詰めていた我々は学部の掲示板を見ることが出来ないので、事務の人が、研究室のFAXに掲示内容を送ってくれることになっていたのですが…私は見てませんせんでしたよ、院生で就職希望の人は○月○日に○○講義室まで集まれ、なんて掲示。昔は「いんたーねっと」なんて便利なもの無かったですから。
そんなことで、とにかく、私の知らないうちに推薦希望者の募集が終わっていた、という…。

結果としてそれがよかったのかどうかは分かりませんけど、コンピュータ関係の仕事をしてみたいし、メーカだとどこに配属されるかわからんし…などと思いつつ、推薦以外の募集枠のある会社を廻ってみることにしました。ユーザとしていろいろなコンピュータを扱う仕事、ってのも、それはそれなりに面白いかなあ、と思ったりもしました。
最悪、博士課程進学希望に変えてもいいし、などとお気楽なことまで考えていた私。

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